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南side
ライブの準備が段々進んできたある日。
打ち合わせの合間に俺らメンバーはまっすーに呼ばれた。
増田｢ね、ちょっと衣装着てもらってもいい？｣
｢お、できたの？｣
まっすーらしい、世界観ガンガンの衣装だ。これを着て歌うのを想像して、ワクワクする。
増田｢んー、まだ試作段階。とりあえず合わせてみたくてさ。｣
ただし俺には、問題がひとつ。
｢おー、いいよ！…あ、ちょっとまって、ヒートテックの上からでもいい？｣
(腕の傷が治ってない…！！てか、治ってないどころか包帯に血が滲んだまま…！！)
そして俺の衣装は今回も袖が短かった。
増田｢え、なんで？｣
｢いやー、寒いかなって、｣
(いや、無理があるだろ、さすがに。いつもこんなこと俺言わねーし！)
増田｢え…、んー、ごめんけど、ちゃんと見てみたいからさ、やっぱ本番通り来て貰えると助かるんだけど…。｣
(そうっすよねー！俺でもそう言うよ！)
｢だよね、ごめんごめん笑｣
(や、べぇ、な、これ脱いだらバレるよな、、)
タイミング悪く、ほかのメンバーもいる。
仕方なく袖を抜いた時、目の前の赤髪から
…は？
という声が。
(はい、分かりますー。俺だってなりますー。)
増田｢…ちょ、おい、これなんだよ！？どうした！？｣
自分で巻いた雑な包帯には、未だに血が滲み、前腕を覆っていた。
病院には結局行ってない。
｢あ、やー、料理してたら？サクッと…。｣
増田｢はぁ！？料理はこんなとこ切らねぇだろうが！｣
まっすーのその声に驚いたメンバーは次々近づいてくる。
(あー、ほらー、めんどくさい事になったぁ…。)
加藤｢何、どっか切ったの？｣
(シゲちゃん…、料理でね、切らないよねこんなとこ、知ってる。)
増田｢ここ、料理で切ったんだって！｣
そう言ってまっすーは俺の右腕を指さす。
傷跡は軽く10cmくらいある。
加藤｢…何作ったらここ切んだよ？｣
静かに怒っていらっしゃるシゲアキさん。
｢え、と…｣
(いや、だって料理じゃねーもん！もぉー、ほんと、どーすんだよ…)
加藤｢おい、聞いてんのか、｣
(ひぃ、そんなに怒らないでください…怖いって！)
｢お、にく…？｣
(いや、あながち間違ってない、間違ってないよ、腕のお肉切れちゃってるから！そもそも料理じゃないけどね…)
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RIN29111397(プロフ) - ゼロ 一獲千金ゲーム書いてください (2020年6月1日 7時) (
レス) id: 07a6ed2f8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SORA | 作成日時：2019年2月10日 19時
