姐さんはくのいち～四巻～ (ページ16)

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たまには弱気にもなります。ページ16

皇輝side

事務所の一角にあるソファとテーブル

酔ってもなければ泣いてもないのに、テーブルにうなだれる姐さん。

かと思えば、そこそこ大きな声で日頃のストレスを愚痴る。

とてもじゃないけど、シラフでこのテンションとは思えない。

向かい側には俺とあじ、渉が座っている。

「ジュニアの仕事全部に私が関わってるわけじゃないっての。二言目には姐さん姐さんって、あなたたちの仕事でしょ!?」

最近色々あったからね、事務所の大人たちもバタバタしてたもんね。

「週刊誌にしたって、何で私に恋人がいないとダメなのよ！墓がどうとか子供がどうとか、それは私の問題であって、パパラッチには関係ないでしょうよ！」

週刊誌の記者に、外で突撃されたらしいんだよね。

どうしてスクープの1つもないのかって。

そんなの本人に聞く方がおかしいよね。

渉「Aねぇ悪くないよ。」

「そうだよね。でもさー、もし私がこのまま結婚もできずにおばあちゃんになっちゃったらさ、誰がうちのお墓の面倒見てくれるの？40代まで独り身だったら墓じまいする？」

墓の心配をする24歳(今年25歳になる)

皇輝「それは40代になってから考えよ。ね？」

安嶋「そうだよ。今のAちゃんは全力でアイドルしてるんだからさ。」

皇輝「姐さん一人じゃないからね？俺たちも、ジュニアのみんなも、千賀くんもいるじゃん。」

「何でここで健永が出てくるの？」

何でって言われても...。

渉「だってほら、盟友じゃん。」

「健永の子供にうちの墓の面倒も見てもらう。」

一通り愚痴った姐さんは、一回落ち着いてくると言って給湯室の方に行った。

多分、お茶入れて飲むんだと思う。