真夏の少年～19452020～第2章 (ページ2)

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篤side

道史「もううんざりだよ！」

こんなやつだったか、こいつ

確かに、Aに関しては些細なことで一喜一憂してるけど

道史「くそぉっ！」

竜二「あいつ何怒ってんだよ。」

悟「さあ」

遠慮がちに飲み物を差し出した和彦を吹っ飛ばして、明彦を押しのけて奥の部屋にこもった。

竜二「道史の母ちゃん、毒母だかんな。」

三平「毒母って何。」

明彦「子供を支配し、それが子供に外力を与える親のこと」

三平「それで家出したんか」

和彦「道史ん家、お父さんが医大の教授でさ。あんまし家にいなくて、子どものころから母親とずっと二人だったんだって。」

悟「あの母ちゃん苦手だわ」

竜二「めんどくせぇよな．．．．．．あぁ！」

何か思い出したのか急に竜二が叫んだ。

竜二「道史がここにいることバレたら、俺たちやべぇぞ⁉」

脳裏に浮かぶのは、昼間のあの母親の言動

悟「めんどくせぇことになる前に追い出そうぜ。」

なんて話してたら、焦ったように奥の部屋から飛び出してきた。