好きを愛せる世界、2

なんで ページ35

『あつい……あ…』



『え…？どうしよ…』


火事が起きてる





『あ…あ！！あん！！いた！！！
こっちに来て……！』










『あ…、だめ…だ、』

火に囲まれ…あ…あそこなら…… 一本だけ道があって…


先の方も…火がなくなってるし、出口に繋がってる…！


『あん！！あそこに行って…！！』



あん「エ！ア、ハイ！！」





『これで、きっと……』








あん「イカナキャ…！」



ニゲナイト、ワタシガコワレテシマイマス…




あん「デモ…コレデハ…」

ろいが…ドウナッテシマウノデショウ…



コレジャ……コレじゃ……これじゃだめだよ……

ろいが…あのとき直してくれたこと…

あのときかけてくれた言葉も、

全部おぼえてる…！


ろいが大好きだから……でも…もう火が広がって…




あん「でも、！！！」



　何よりもろいが大切だから！！


戻ろう……！








あん「お姉ちゃん！！！！」

ろい「お姉ちゃんって……というか、あん…！、こっちきちゃだめ、あっちに逃げて…！」


あん「嫌だ！！」

ろい「え…？？」


あん「お姉ちゃんと二人で脱出するの…！！！絶対に、！」

ろい「なんで…！！片方でも助かれば…！」

あん「駄目なの…！！絶対に、二人で、！」




ろい「…なんで、！そんなに二人でって…私はあんが壊れなければ…！」

あん「ねぇ…！！覚えてないの…？！約束したって、言ってたのに……
！！！」

ろい「約束ってなに？？わかんない。もうどうでもいいから…！あんだけは逃げて！！！」

あん「約束したって、言ってたじゃん……」




ろい「だから…その約束って……」




？「覚えて、ないの？忘れないで……」

ろい「…この声、なに…っ…？だれ…」

ここみ「ここみだよ。」

ろい「なんで、日記に乗ってた、ここみ？」

ここみ「そうだよ。ねぇ。ろい。約束、忘れちゃった？」

ろい「約束なんてした記憶ないのに…」

ここみ「本当に、？少し考えてみて。」

ろい「約束って……」





『だったら、私達だけでも生きつづけなきゃ…約束しよ…』
それに…あのときの笑顔も…たんぽぽも、！




ろい「…あ…！！」

あん「お姉ちゃん……！」

ろい「…うん……二人で、出よう！絶対に、！」

あん「うん……！」

姉として、できること→←さみしい…

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