目を透かす少女

御手伝い★ ページ7

貴方目線

今お姉ちゃんの手伝いをしている。


お皿を洗っているとき、ガヤガヤと声が聞こえ、少し前のことを思う。


今までメカクシ団は、お姉ちゃんとお兄ちゃん達と私、4人だけだったのに、


今では全員集まるとうるさいくらいに人数が増えていった。


特に、アイドルのももちゃんがメカクシ団に入って、


しかも赤い目を持っているのに気がついたときは驚いたなぁ。


でも、人数が増えてお姉ちゃんもお兄ちゃんも楽しそうにしていて。


今までよりもっと笑顔が増えたと思う。


ふと、紅いマフラーが脳裏に写る。


『アヤノお姉ちゃん.......』


いつも笑顔だった、紅いマフラーを何時も着けている後ろ姿が目に浮かぶ。


私は、貴方のように笑えてますか。


周りの人と、笑えてますか。


そんなことも、今はもう、聞けない。


でも、明日も、明後日もその次の日も。


『(アヤノお姉ちゃんのように、笑えるように過ごせたらいいな。)』


そうしたら、また、あの楽しかった日々は、


家族のように笑えるような日は、


来るのだろうか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キ「ありがとな」


『何時も御飯作ってくれるお礼だよ』


カ「御飯できたの〜?」


マ「は、運ぶの手伝うよ！」


『ありがとう』


今、私は、自然に笑えていますか、アヤノお姉ちゃん。

モモ入団☆→←ヒビヤside♪

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す