参拾肆.悪夢からの目覚め ページ35
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__目を覚ますと、布団の中で障子から漏れる月の光でかなりの時間眠ってしまったのだと、反省する。
とても昔の何とも目覚めの悪い夢に、重いため息をつき、目尻に溜まった涙を拭う。
ふと足元に人影が座っているのが確認できたので、目を擦りよく見てみる。
『杏寿郎?!』
杏寿郎は、腕を組み、座ったままこくりこくりと頷いているような様子で眠ってしまっていた。
私様は、いそいそと布団から出て、杏寿郎を起こさぬように先程私様が寝ていた布団へ寝かす。
『ありがとうの…杏寿郎。』
杏寿郎の頭を優しく撫でてやると、一瞬顔を顰めたが、直ぐにふにゃっと笑う。
その様子に、口元を押え、可愛さに悶える。
すると、突然杏寿郎の手が私様の腕を掴み、口を開いた。
杏「A…膝枕をしてくれないか?」
『お主起きておったのか?!』
杏「つい先程、髪の毛を触られ目を覚ました。」
で、してくれないのか?と真っ直ぐ見つめられる。
『こ、今回だけじゃからの!!』
ほら頭を上げよ!と杏寿郎に言い、大人しく頭を上げた空間へ両足を滑り込ませ、杏寿郎の頭をゆっくりと太腿へ乗せる。
ぱちりと杏寿郎と目が合う。
すると杏寿郎は、優しく微笑み私様の頬を撫でる。
その様子がとても絵になりすぎて、私様は、顔に集中的に熱が集まり、紅潮させる。
『なっなんじゃ!!!』
杏「いや、なんだかんだ言ってAも、俺との事を真剣に考えてくれていたのだなと思うと嬉しくてな。」
『あれは…』
杏「夫婦となった後の事まで、しっかりと考えてくれるとは思っていなかった!」
嬉しそうに笑う杏寿郎に、あぁ、そう言えば逢瀬帰りに色々と言ってしまったなと気がつく。
『いや…あれは、迷惑をかけたのじゃ…。
私様もあれ程までに気が動転してしまうとは思っておらなんだ。忘れてたも…』
申し訳なくなり、ずっと合わせていた目をすっと杏寿郎の橙色と赤の瞳から目を逸らせる。
すると杏寿郎の両腕が伸びてきて、私様の後頭部を優しく引き寄せ、お互いの顔が逆さまのまま接吻した。
障子から漏れる月明かりで出来た影が二つ重なる。
触れるだけの接吻で、私様は既に何が起きたのか整理が追いつかず、放心状態になる。
_作者より_
Aと杏寿郎がしたのはスパイダーマンキスですね!!はい!!!文才がなくて表現力もなくて申し訳ないです!
調べてもらったら出るかと思います!(
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まゆ(プロフ) - 煉獄さんかっこよすぎて涙が止まりません〜!! (2021年1月30日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - 陽菜乃さん» コメントありがとうございます!頑張りますね! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2020年12月31日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜乃(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年12月19日 20時) (レス) id: df882a4b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥夜 | 作成日時:2020年12月11日 1時