参拾壱.思い出したくない過去 ページ32
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…夢を見た。
もう二度と見たくない悪夢。
1000年ほど前、私様が人間ではなくなり、一族が滅んだ時の夢。
__時は平安時代。
妾は由緒正しき裕福な上流貴族の一人娘として誕生し、すくすくと成長していた。
父上は
氏は、
父上は非常に穏やかな性格で顔も整っており、沢山の世の女性から人気があり、一夫多妻制の時代であったものの、母上以外は絶対に娶らなかった。それ程までにも父上は母上に溺愛しており、その逆も然りなのは、幼いながらも妾も傍で感じでいた。
『父上!母上!
妾もお琴が上手に弾けるようになりました!』
母「まぁ!よく頑張ったわね。」
父「Aが娘で私も尊(みこと)も鼻が高い!
本当に自慢の娘だ。」
そう言って、父上と母上はいつも妾をまるでシャボン玉に触れるかのように優しく頭を撫でてくれた。
そして、齢15では、傾国の美女だの日本一の美女と多くの人々から謳われていた。
勿論妾の以前傾国の美女と謳わていたのは、母上、尊である。
傾国の美女と謳われていた母上、尊と世の男性の中でも飛び抜けて整った顔立ちの父上、嗣彦との間にできた妾は、必然的に母上と父上を上回る美貌を持って産まれていた。
「あの嗣彦様と尊様のお子だ。さぞ美しいに違いない。」
「A様はまるで天女のようだと私は聞いたぞ。」
「是非とも一目見てみたい。」
「A姫様に求婚する為、わざわざ四国から出向いたのだ。」
「本当に美しい方だ。どうか私と契りを結んで下さいませぬか?」
毎日代わる代わる沢山の男達が妾を娶りたいや一目見たい等で会いに来る日々。
そんな日々に嫌気がさしていた齢18の年、妾の人生の全てを狂わす残酷な事件は起きた。
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まゆ(プロフ) - 煉獄さんかっこよすぎて涙が止まりません〜!! (2021年1月30日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - 陽菜乃さん» コメントありがとうございます!頑張りますね! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2020年12月31日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜乃(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年12月19日 20時) (レス) id: df882a4b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥夜 | 作成日時:2020年12月11日 1時