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弐拾捌.普通の女子なら ページ29

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あの後隠たちと合流し、炭治郎達を見つけたのは、3人が抱き合って気絶しているところだった。


3人は直ぐに隠に保護され、禰豆子も箱に戻され、蝶屋敷に運び込まれたという。



その話も実はもう2週間ほど前の話だ。


私様は、つい数日前に青筋を立てたしのぶに無理矢理採血をされ、今日は杏寿郎と5回目の逢瀬の帰り道。



遊郭の時に、杏寿郎と仲が良い宇髄により、私様が宇髄と接吻をしたと言う事をバラされ、連鎖的に炭治郎達にも接吻をしたということも知られていまい、拗ねてしまった杏寿郎を何とか下の名で呼ぶ事でその場は落ち着いた。



因みに、私様と杏寿郎は恋仲ではない。


彼奴が一方的に、好意を寄せてはくれるが、やはり私様と杏寿郎には様々な大きな壁があり、私様自身中々受け入れられぬ。




私様が普通の女子じゃったら、少しは変わっていたのじゃろうか…?

こんなことを考える必要もなかったのじゃろうか?



夕暮れ時に杏寿郎と並んで歩いている私様の横を通り過ぎる寺子屋帰りであろう楽しそうに会話に華を咲かせ、年相応に綺麗に着飾った愛らしい女子達を目で追う。




…私様もこの時代を生きていれば、あのように普通の女子として、普通に笑っておられたのかのぉ。




「A?」




不意に視界いっぱいに杏寿郎の整った顔が広がる。




『ッなんじゃ杏寿郎!!!急にそれはやめい!!!!』




バッと杏寿郎と距離をとるように後ろに飛び退く。




杏「俺は何度もAを呼んでいたぞ!」




『そ、それはすまなかったのじゃ。』




すると、杏寿郎は申し訳なさそうに眉を下げ悲しそうな顔をする。




杏「その…今日は楽しくなかっただろうか?」




『ッそんなことは無いぞ!


私様はお主となら何処へ行っても楽しいのじゃ!』





何故そのようなことを聞く。と首を傾げると、
どうやら、私様が先程から、ずっと心ここに在らずの上の空の様子だったからだそうだ。



その後も心配されたが、ただぼーっと呆けていただけだと言うと、杏寿郎は渋々納得した。




杏「何かあったら、俺を頼るといい!


今度は俺がAを助ける番だ!

Aの力になれるならなんだってしよう!」




と歩きながら、胸を張ってそう言う杏寿郎に、私様は歩みを止める。





すると杏寿郎も急に立ち止まった私様に気づいて、数歩先で足を止め私様へ振り返った。

弐拾玖.何故→←弐拾漆.先約



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まゆ(プロフ) - 煉獄さんかっこよすぎて涙が止まりません〜!! (2021年1月30日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - 陽菜乃さん» コメントありがとうございます!頑張りますね! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2020年12月31日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜乃(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年12月19日 20時) (レス) id: df882a4b22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥夜 | 作成日時:2020年12月11日 1時

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