拾玖.突然の告白 ページ20
『!
あぁ、どういたしましてなのじゃ!』
炭治郎と禰豆子と出会ってから沢山感謝され、嬉しくてどうしても頬が緩んでニコニコと口角が上がってしまう。
すると煉獄が私様の両手を包み込むように掴み、再度名前を呼ばれた。
煉「A。どうやら俺は前々から君のことが異性として好きになってしまったらしい!
今日一緒にお茶を共にし、やはりこの気持ちはそうだと気付かされた!
俺の妻となり、俺と一緒に添え遂げてほしい!
…どうか考えて貰えないだろうか?」
ピシャリと私様は笑顔のまま数秒固まった。
それに対し、真剣な眼差しでじっと私の目を見つめ返事を待つ煉獄。
『ちょ、ちょっと待つのじゃ!!
私様は、鬼じゃぞ?!?!鬼に求婚するとは一体全体どういう了見なのじゃ?!
そりゃあ、恋をせよとは言うたが些か早すぎやしないか?!
とりあえず、この手を離すのじゃ!』
ぐぐっと、煉獄の両手に包まれている私様の両手を引き抜こうとするが、如何せん煉獄も離す気はさらさらないようで、とてつもない力で握ってくる。
いつもは私様が煉獄を揶揄い照れさせている立場なのに、今では私様が顔を真っ赤にしており立場が逆転してしまっている。
煉「俺はAの事が好きになってしまったのだから、どういう了見も何もない!
それに、Aが鬼でも鬼じゃなくても俺は気にしない!」
『お主が気にせずとも私様が気にするのじゃ!!
ならば、他の女鬼でも人間の女にすれば良かろ?!
何故私様なのじゃ!?』
煉「俺はもうA以外他の女性を好きになれる気がしないし、娶る気はない!
それ程までにも君は俺にとって魅力的な女性だという事だ!
それにAも上弦ノ鬼なのだから、本気を出せば、意図も容易く人間の俺を振り払えるだろうにそれをしないということは、期待してもよいのだな…?」
悪戯に笑う煉獄に私様は、ちがわい!!!と両手を煉獄の手の中から引き抜いた。
煉「ははっそれ程までに顔を赤くしているのに、説得力がないぞ!」
『うっ煩いぞ煉獄!
そんなことを言う物好きは、生きていた頃以来じゃったから耐性がないのじゃ!!
…でも…まぁ、ほんっのすこぉし…微塵くらいなら考えてやっておいても良いのじゃ。』
煉「!
うむ!そうしてくれると有難い!
しかし、俺としてもそんなに気長には待てない性格故、此方から沢山逢いに行かせてもらおう!」
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まゆ(プロフ) - 煉獄さんかっこよすぎて涙が止まりません〜!! (2021年1月30日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - 陽菜乃さん» コメントありがとうございます!頑張りますね! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2020年12月31日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜乃(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年12月19日 20時) (レス) id: df882a4b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥夜 | 作成日時:2020年12月11日 1時