▽恋愛編22 ページ33
剣持「Aさんが無視する原因…聞きました。」
「…！ そう…」
剣持「なんで無視するんですか？」
「聞いたんじゃないの？？」
剣持「原因は聞きました。でも理由が分かりません。」
「…だって」
言葉がつまる。どう話しても原因となった女子たちや剣持たちが悪いというような言い回しになってしまいそうだったから。全て自分が悪いのに。
剣持と初めて出会った日のようだ。部屋には２人きり、冷や汗が止まらない。手が震え顔も真っ青だろう。
剣持「黙っていても分かりませんよ」
ピシャリとそう言われ涙が溜まる。違う。私だって黙っていたい訳ではないのに、と。
「ｸﾞｽｯ……」
剣持「！？すみませんきつい言葉でしたね、すみません。怒ってませんよ、大丈夫」
涙が零れるAに驚いた剣持は、咄嗟にAを抱きしめ、子供をあやすように背中をポンポンと軽く叩く。大丈夫、大丈夫と言い聞かせながら。
しばらくそうしているとAは落ち着き、ぽつぽつと話し始めた。
「私のせいで、３人が悪く言われる」
「それが１番良くないことだから」
「私がクラスに馴染むことを放棄したのが悪いから」
「私がいなくても剣持さんにも華ちゃんも朱里ちゃんも友達がいる」
「だったら私がいなくなった方が元通りになる」
時折息を詰まらせながら話すAに剣持は手を握りながら「ゆっくりでいいよ」と言い続ける。
「だから…私が剣持さんと会う前に戻った方がみんな平和だから…だから」
剣持「…Aさんは俺たちの事が嫌いですか？俺たちなんていない方がいいですか？」
「！！そんなわけない！」
「剣持さんたちはいつも優しくて私の話をちゃんと聞いてくれて、それで私嬉しくて、だから」
剣持「それは俺たちも同じ気持ちですよ」
「え…」
剣持「だから勝手に俺たちの気持ちを決め付けないでください。そっちの方が酷いことです」
「……でも…」
剣持「でもじゃありません！大体にしてここ数日間、俺がどんな気持ちでいたかわかります？急に避けられてびっくりですよ！テストもきっと散々です！」
「…ごめんなさい……」
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き(プロフ) - ？？？さん» コメントありがとうございます。久しぶりに開いたらコメントが来ていて嬉しかったです。プリン案件が来ることを祈るばかりですね…^_^最後まで読んでいただきありがとうございます、少しでも楽しんで頂けたら幸いです！ (2022年8月3日 16時) (
レス) id: 5b462ab15b (このIDを非表示/違反報告)
？？？ - すいません…途中でコメントしたので終わってたの気づきませんでした… (2022年7月27日 14時) (レス) @page38 id: 425228591f (このIDを非表示/違反報告)
？？？ - ははは、顎君にはプリンも効果的ですねぇ…［好きです()更新頑張ってください！] (2022年7月27日 14時) (レス) @page14 id: 425228591f (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 対応ありがとうございます。前のコメントは削除しておきますね。これからも更新楽しみにしてます！😊 (2022年5月7日 1時) (レス) id: 188356117d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2022年5月5日 6時
