127【速すぎる男を信じてる】 ページ31
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(夢主side)
ホークスが動いてくれてるかは分からないが、ハッタリも混ぜつつ、死柄木を説得する。
A「事件が発生する前に解決してしまうっていうのも「速すぎる男」の所以だよ。
彼が動くとすれば、博多の方より根本を叩くはず。その方が解決が速いからね。
あなた達の足は黒霧でしょ？
彼の能力はUSJ襲撃事件のおかげでバレてるし、能力的に安全な所から仲間を支援してる可能性が高い。
つまり、彼はアジト…つまり博多には居ない可能性が高い、と目星をつけることが出来る。例えば関東とか。
連絡が付かない行方不明の私との関連も考えられるし、エンデヴァーあたりに協力要請でもするんじゃないかな？
なんだったらもうしてるかもね。彼速いし。
……私が連絡さえすれば、そっちの方は最低でも時間稼ぎはできるよ。」
黒霧「……確かに、ホークスなら有り得るかもしれないですね…。」
死柄木「……一理ある。が、お前は信用がない。
第一、この場所が特定されない限り、ここにエンデヴァーが来るという保証はない。
それにお前になんのメリットがある？」
A「私を信じられないのは仕方ないよ。
でも場所の特定は簡単じゃないかな？相手はNo.3ヒーローだもの。たぶんあなた達の仲間の一人や二人なら、博多で捕えることも容易なはず。そいつから情報を聞き出せば特定できる。
急に集めた戦力なんだよね？なら口が軽いのも1人くらいはいるんじゃない？」
死柄木「……」
A「私のメリットについては…時間を稼いであげる代わりに、この拘束を解いてほしい。って所かな。……君たちと、対等に話したい。私にも時間稼ぎはメリットになる。ヴィランの仲間になるかって話に、ヒーローなんて来て欲しくないもの。
どうするかは貴方たち次第だけど、貴方と黒霧の2人以外いない今のこの状況で、私の言う通りになれば……たった2人でエンデヴァー達の相手ができるの？」
黒霧「死柄木弔…！！」
死柄木「………ちっ、仕方ないな。…電話は貸してやる。
ただし、余計な発言は許さない。逆探知もさせるな。
相手はお前が無事だと分かれば、逆探知しようとは思わないだろ。相手を安心させること、怪しまれるような発言をしないこと、逆探知等の探りを入れられないこと、これらを守れ。
なにか怪しい行動を取った瞬間に、お前の首に俺の5指が触れる。」
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作者名：ましろ | 作成日時：2021年6月14日 23時
