109【職場体験】 ページ13
．
(常闇side)
ホークスからの指名を頂き、九州まできたが…なぜ俺が指名されたのだ。
なぜ俺に声をかけたのか本人に聞いてみると
ホークス「鳥仲間。」
巫山戯てるのかと思った。
＿＿＿＿＿＿
A「＿＿＿＿あはは、ホークスはああ言ってたけど、雄英体育祭の録画見てる時、君のこと褒めてたんだよ？笑
まぁ、『鳥仲間』って言ってたのも事実だけど笑
ふざけてるように見えるかもだけど、ちゃんと考えて君を選んだんじゃないかな？」
俺の健康診断をしたいと言って、小さな傷を治療してくれるセラフィ。
自分でも気づかないほど細かい傷が残っていたらしい。体育祭の怪我の残りだろうか。
ヒーロー科の訓練で、青タンなどの怪我は日常茶飯事だったから、気づかなかった。
彼女は俺より3つ年上で、今年ホークス事務所に来た新人ではあるが、優秀だ。もともと有名人のため、彼女のことは知っていた。
歳が近くて、その上デビュー前から活動していて、かのオールマイトの命の恩人でもある。
『前線の女神』という呼び名すらもあるが、それは大きな戦いに赴くからであり、普段の彼女は全国を周り、通りすがりに病人や怪我人を見かけては、治したり病院を紹介したりしていたのは、有名な話だ。
実力派ヒーロー。実はこの俺も、密かにこの人のファンの一人である。
そしてそんな彼女に治療してもらえるのは、光栄だった。
常闇「…嫌いになれない、というのが正しい表現かもしれない。
ホークスのことは尊敬しているし、指名してくれたことは有難いが、それでもどこか、俺の中で納得がいかないのだ。
セラフィは、彼のことをどう思う。」
その答えは意外なもので。
A「んー、胡散臭い笑顔してるなぁ〜って思うよ。あと過保護だね〜」
常闇「！？」
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作者名：ましろ | 作成日時：2021年6月14日 23時
