水色は叫んだ1-3 ページ6
小国と言うだけあり、観光できましたーなんて一般人のフリして紛れ込む事が出来た。
まずこの国に来てやらなければならないのは情報収集だ。王子が閉じ込められているのが公になっているのであれば少なくとも何人かは何処に捕えられているのか知っている人がいるかもしれない。
「手分けして探すぞ。困った時は王子の顔面偏差値の話で誤魔化せ。」
因みにその指示はふざけている訳じゃない。適切だ。コネシマ王子は過去に顔面偏差値114514で他国から噂がたったこともあるらしい。なんだよ顔面偏差値高すぎだろ。
心の中で悪態をつきながらそれぞれバラバラに別れる。
というか顔面偏差値の話が広まるのなら王子が幽閉されている方も広まりそうだけど…。
そんなことを考えながら1人で国を回っていると街の人は観光客だからと試食させてくれたりお土産にと装飾品をくれたり、とても活気に溢れている。
けれど…何故だろう。活気に溢れているのはとてもいい事だ。なのに何故か違和感がある。
「あの…」
『はい？』
また街の人かと其方を見ると服装からして軍の人。特徴があるといえば頭にヘルメットとゴーグルがあることだろうか。
彼自身からやけに気だるげな雰囲気が漂っている。
「ぁー…王様から観光客の案内頼まれたんスけど…アンタ？」
『はい。まさか軍の方…？』
「えぇ…一応…と言っても俺は下っ端の下っ端なんで。」
『いえ…あの、お名前は？』
彼は"あぁそうだ"と言わんばかりの顔をし、何故か辺りをチラリと伺うと突然私の耳元に顔を寄せる。
「ショッピっす。ここじゃなん何で歩いて話しませんか」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
歩きながらも周りを警戒しながら少し小声で話しかけられる。
この人が総統が欲しいと言っている人か。それにしても、細っこい体だ見た目だけで軍人とはとても思えない。
そんなことを考えていると、ふと気になることをショッピさんが口にする。
『今、なんて？』
「明日…いや、できれば今日。この国から出てって下さい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きむち鍋(プロフ) - 紫さん» コメントありがとうございます。セリフ調になっているのがとても可愛らしいですね！ (2020年12月30日 18時) (
レス) id: 4e029fbece (このIDを非表示/違反報告)
紫 - os 「続きが気になるめう〜」gL「頑張ってくれ！」紫『面白かったです♪､､、せーの』「「『これからも宜しくお願いします！』」」 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
きむち鍋(プロフ) - ノリシロさん» コメントありがとうございます！ こういったジャンルは初めてですので至らぬ点もありますが、のんびりと更新させていきますので、ゆったり楽しんでいただけたら幸いです！ (2019年2月25日 11時) (レス) id: 82753cc095 (このIDを非表示/違反報告)
ノリシロ(プロフ) - 設定や一つひとつの表現に人物たちの感情が滲んでいる感じがしてすごく好きです！！
更新楽しみにしてます、頑張って下さい！ (2019年2月24日 14時) (携帯から) (レス) id: 2e9ea22d03 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きむち鍋 | 作成日時：2018年8月28日 20時
