緑の楽園1-4 ページ31
1度感じた不安はかき消されることは無い。
あの村はほっといても勝手に滅ぶだろう。
だから調べて終わり、我々国と関わってたら枢機卿に喧嘩を売ったも同然で、俺が消されかねない。そう思って立ち去ろうと思った。
が…。
「あぁ、そういえばキングコングにあってくか?」
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やっぱり面白い奴だ。
ちょっとからかうつもりで出した殺気を見抜いて、隣にいた男を戦闘から外しつつ自分は総統さんを守るためにその場から動かない。
反応が遅いと感じたのは様子見か…それとも。
『雇い国を襲うのは違うのでは?』
なるほど、見抜かれていた。
冗談、とナイフを下ろすが、警戒は解いてもらえないらしい。
「お前、名前なんて言うん?」
『お前に名乗る名前なんてない』
あくまでも敵、らしいな。
ふ、と背後から殺気を感じる。そういえばこの国にはまだ何人かいたなぁ…。
つまり総統さんも俺を完璧に疑わなくなった、なんてことは無いらしい。
「さーて、と…そろそろ帰るわ、あんまりこの女虐めると横の坊ちゃんに怒られそうやし」
「なっ!?」
さて、とついでに背後の確認で踵を返すが誰もいない…。気の所為?いやそれは無い。となると近くにいたけど離れた…か。ここにはあの女とは別の意味でやばいのもいるってことか。それにしても…何もしないで帰るのも嫌だからせめてもの嫌がらせ…ってつもりだったけど。あの坊ちゃんには結構効いたみたいやな…。
歩きながら、ぼんやりあの女の顔を思い出す。うん。顔はまあまあ悪くない。血に染まった顔も絶望に満ちた顔も…それに笑顔もきっと悪くは無いだろう。
「って俺は何考えてんねん。」
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きむち鍋(プロフ) - 紫さん» コメントありがとうございます。セリフ調になっているのがとても可愛らしいですね! (2020年12月30日 18時) (レス) id: 4e029fbece (このIDを非表示/違反報告)
紫 - os 「続きが気になるめう〜」gL「頑張ってくれ!」紫『面白かったです♪、、、せーの』「「『これからも宜しくお願いします!』」」 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
きむち鍋(プロフ) - ノリシロさん» コメントありがとうございます! こういったジャンルは初めてですので至らぬ点もありますが、のんびりと更新させていきますので、ゆったり楽しんでいただけたら幸いです! (2019年2月25日 11時) (レス) id: 82753cc095 (このIDを非表示/違反報告)
ノリシロ(プロフ) - 設定や一つひとつの表現に人物たちの感情が滲んでいる感じがしてすごく好きです!!
更新楽しみにしてます、頑張って下さい! (2019年2月24日 14時) (携帯から) (レス) id: 2e9ea22d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむち鍋 | 作成日時:2018年8月28日 20時