白の漂流者1-3 ページ27
「___っ!」
ここはどこだ、確か、船……え?
「…寝具、だよな…随分高そう」
西洋の寝具だ、ということは俺はどこかの国に拾われた…。一体どこの国だろうか。
ちょうどそう思った時に扉が叩かれる。入ってきたのは使用人であろう女の人。
俺の顔を見るなり知らない言語で喋られる。これなら少しは外交に目を向けておけばよかった。
俺が返事に困っていると、何かを思いついたように部屋から出ていき、今度は赤いマフラーを巻いた男が入ってきた
「和の国の言葉はこれで通じる?」
『!…通じています』
「なら現状を説明するな。君の名前は既に死亡者としてリストに上がっていた」
不思議とその人から言われたことに驚きはしなかった。何となくそんな気はしていたし。
でも……いざ死亡者に入れられると昔の名前が名乗れないから、少し寂しい。
「そこで、君をこちらの国で引き取ることになった」
『え』
「ま、死にたかったんなら自分の不運を恨んでや」
簡単に引き取る……?いや、この国はどこだ。和の国は同盟を組んでいない限りでは交流がないから何処の国からも敵視されているはずだ。なら安易に誘いに乗るのは得策じゃない…
「…」
「だんまりか。ま、ええけど。」
男は去り際に何かをつぶやく。それはこの国の言語で何を言っていたかわからなかった
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きむち鍋(プロフ) - 紫さん» コメントありがとうございます。セリフ調になっているのがとても可愛らしいですね! (2020年12月30日 18時) (レス) id: 4e029fbece (このIDを非表示/違反報告)
紫 - os 「続きが気になるめう〜」gL「頑張ってくれ!」紫『面白かったです♪、、、せーの』「「『これからも宜しくお願いします!』」」 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
きむち鍋(プロフ) - ノリシロさん» コメントありがとうございます! こういったジャンルは初めてですので至らぬ点もありますが、のんびりと更新させていきますので、ゆったり楽しんでいただけたら幸いです! (2019年2月25日 11時) (レス) id: 82753cc095 (このIDを非表示/違反報告)
ノリシロ(プロフ) - 設定や一つひとつの表現に人物たちの感情が滲んでいる感じがしてすごく好きです!!
更新楽しみにしてます、頑張って下さい! (2019年2月24日 14時) (携帯から) (レス) id: 2e9ea22d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむち鍋 | 作成日時:2018年8月28日 20時