鋭く光る黄緑の眼1-4 ページ19
「なんっ、やねんこれ!!」
手馴れたナイフ捌きを箒やちりとりで対応する。いやほんと他人から見たら何しとん此奴…や。
俺とショッピくん。更にはしんぺい神の3人がかりなのに乱入してきた此奴はいとも簡単に捌く。
「なんなんこの国?大したこと無さすぎて笑えてくるわ」
カラカラと笑いながら男は俺達一人一人を潰しにかかる。手慣れている様子から間違いなく国から雇われた暗殺者。トントンはグルッペンのとこに行くようにしてる。俺達がなんとか抑えるしかない。
「コネシマさん…見張りに行ったAって…」
「あぁ女?これ刺してん。」
使用人に見張りを任したらあかんやろ、と男は注射器を出した。中には液体。致死毒か…それとも。
「彼奴に、何刺したんや」
違う使い方をしているせいで最早折れる寸前までいった箒を構えなおして問いかける。
すると男は俺の懐に一気に入り込む、手には注射器、どうなるか想像するのは簡単だ
「なら、お前が試せばええやろ?」
俺の名前を呼ぶショッピの声がやけに遠く聞こえる。あかん。刺さった。
と思った瞬間。突然銃声が響き渡る。
「そこまでにしてもらおうか。」
酷く落ち着いた声をしていたこの国の総統、それに反して手を撃たれたのか、男は手を抑えて呻き声を上げている。
「ペ神、調べろ」
「おっけ」
割れて中身が零れた液体に触れて舐めようとし、思わず俺がその手を掴んで止めた。
「へーき。俺にこういったの効かないから」
半ば振り払われるみたいにされ、俺はしんぺい神が薬を口に含むまで見てるだけになる。
けれど此奴の言った通り、口に入れても何食わぬ顔で立っている。
「んー…強い麻痺かな。死ぬようなものじゃないよ」
「くっ…、ふはは!!甘い!実に甘い!」
近付くことはトントンに制され、すこし不満げな顔をするが満足感や優越感の方が勝っているのかグルッペンは心底愉快そうに笑う。
「貴様に問おう、…キングコングは見た事あるか?」
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きむち鍋(プロフ) - 紫さん» コメントありがとうございます。セリフ調になっているのがとても可愛らしいですね! (2020年12月30日 18時) (レス) id: 4e029fbece (このIDを非表示/違反報告)
紫 - os 「続きが気になるめう〜」gL「頑張ってくれ!」紫『面白かったです♪、、、せーの』「「『これからも宜しくお願いします!』」」 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
きむち鍋(プロフ) - ノリシロさん» コメントありがとうございます! こういったジャンルは初めてですので至らぬ点もありますが、のんびりと更新させていきますので、ゆったり楽しんでいただけたら幸いです! (2019年2月25日 11時) (レス) id: 82753cc095 (このIDを非表示/違反報告)
ノリシロ(プロフ) - 設定や一つひとつの表現に人物たちの感情が滲んでいる感じがしてすごく好きです!!
更新楽しみにしてます、頑張って下さい! (2019年2月24日 14時) (携帯から) (レス) id: 2e9ea22d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむち鍋 | 作成日時:2018年8月28日 20時