合唱会−Songfest− ページ6
あなたside
歌奈『喉痛い…………』
明日は、学年合唱発表会。
保護者に、聴いてもらうものだ。
当日のために、クラスでも学年でも練習をしてきた。
私は地声が低いため、アルトパートだ。
アルトって地味に音低いし、地声と裏声の間の音を行ったり来たりするから喉に負担がかかるんだよなぁ…………
とか思いつつ、内心明日にワクワクしていた。
なぜかって?
それは、響が歌の指揮をするから_____
だって、こんな機会滅多にないよ!?
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ガン見ができる!←
普段は、見てると不自然になったり、目があった時にすぐに逸らさなければならないけど、
合唱中は、指揮者から目を離すなって、″先生″が仰ってたし!
これはチャンスだよね…………
というわけで、私はワクワクしている。
″好きな人をまじまじ見られるって、幸せなこと″
私はつくづく思う。
でも、指揮をやるから他の人たちも彼を見るわけで…………少し複雑な気分。
私にとって、彼はものすごくかっこよく見えるのに、友達に聞くと、信じられないと口々に悪く言われる。
なんでかな………
ま、それはそれで好都合なんだけど…………
とにかく明日が楽しみだな♪
帰りの会が終わり、校舎から出ると、
太陽はまだ名残惜しそうに地平線から顔を出していた。
帰り道、偶然響がいた。
私はあまり積極的な性格じゃないから、話しかけることなんかできないけど……………
だが、その必要はなかったらしい。
響「あ、歌奈〜」
歌奈『な、なに?』
響「何驚いてんの?!」
突然話しかけてくるんだもん、驚くわ!
響「ま、いいけど。最近どうだ?声、あんまり出てないけど」
歌奈『えっ、そうかな……』
喉痛めてるから、声出ないんだよね………
でも、まさか響に気づかれてるとは思ってなかった………
響「お前の声、結構目立つからな」
えっ、それって、
歌奈『私が音痴ってこと?!』
響「さ、さぁな」
え、だったらものすごくショックなんだけど……
歌、歌うの得意だと思ってたから………
響「ま、明日声が出ればいいから、頑張ろう」
歌奈『うん……』
相当なショックを受けた私は、彼の優しさに気づけないでいた_______
つづく
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Kureha (*´∀`)(プロフ) - 真冬雪さん» ( ´艸`) (2015年10月26日 20時) (レス) id: 700b3a69ba (このIDを非表示/違反報告)
真冬雪(プロフ) - Kureha (*´∀`)さん» う、うん………… (2015年10月26日 19時) (レス) id: 861e9c956f (このIDを非表示/違反報告)
Kureha (*´∀`)(プロフ) - 真冬雪さん» ファイト!p(´∇`)q ファイトォ~♪ (2015年10月26日 18時) (レス) id: 700b3a69ba (このIDを非表示/違反報告)
真冬雪(プロフ) - Kureha (*´∀`)さん» (´・ω・`) (2015年10月26日 18時) (レス) id: 861e9c956f (このIDを非表示/違反報告)
Kureha (*´∀`)(プロフ) - 真冬雪さん» いずれ私も通る道やし (2015年10月26日 7時) (レス) id: 700b3a69ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真冬雪 | 作成日時:2014年7月13日 23時