【名前変換オリジナル短編集】今日、好きがとまらない! (ページ3)

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-library続- ページ3

歌奈『ぇ?』

私の頭上から、スッと手が伸びた。
その手は簡単に一番上の棚に届き、本もすっぽり収まった。

私はポカンとした。
なにが起こったのか、よくわからなかった。

すると、頭の上の方から声がした。

響「届かないならさ、俺を頼ってくれたって良いじゃん。一応、俺も図書委員なんだからよ」

彼の優しい声が、私たち二人しかいない図書室に響いた。

歌奈『あ、ありがと…………///』

そう私がいうと、彼は微笑んだ。
その笑顔が、私には勿体なさ過ぎて目をそらした。

窓からは夕日が差し込んでる。

きっと、こんな感じのことをロマンチックっていうんだろうな………

私には縁のない言葉だけど…………

響「歌奈…………」

不意に彼が私の名前を呼んだ。

驚いてすぐに顔をあげると、手で目隠しされた。

響「ごめん、俺。我慢できねぇ」

歌奈『え、なに言ってn((』

chu………

図書室にリップ音が響いた。

いきなり響が、私にキスしてきた………

唇が離れると、息をしていなかった私はむせるようにして咳をした。

歌奈『ごほっ………ごほっ…………////』

彼は、目隠ししていた手を離し、ニヤリと笑いながら私の頭に手をおいた。
そして、私の頭をグシャグシャした。

歌奈『なっ、にするのよ!!』

私はそれどころではなくて、恥ずかしさのあまり声を出すので精一杯だった。

すると彼は、徐に言った。

響「好き、」

いや、私の耳元で呟いた。

そのときかかった息がくすぐったくて、ビクッとした。

歌奈『私も………好き、だよ////』

くっそう、なんで私ばっかり赤面しなきゃいけないの!!!

私から、彼に口づけをした。
急に唇を塞がれた彼は、驚いたという表情の上に、頬が赤く染まっていた。

響「ずるぃ………///」

初めて見る彼の表情に、少しドキッとした。

こうして、私たち二人は無事に仕事を終わらせ、家に帰ることができた。

無論、図書室での出来事は二人だけの秘密。

fin