今日もとなりで【2】

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「何乗る〜？蓮が乗りたいやつ乗っちゃおうよ」
「うん…」
「怖いのいっちゃう？辰も康二も苦手じゃん(笑)」
「……んー…いい」
「…蓮」


そうは言っても、蓮には蓮なりに楽しんでほしいから、ぶらぶらしながら元気に話しかけてたんだけど……

蓮はつまらなそうに俯いて、テンション低いまま。


その姿にちょっとイラっとしちゃって、蓮の手を引いて足を止めた。


「蓮、あのさ、そんなつまんない顔するならもう帰る？」
「……っ、かえらない」
「じゃあ楽しもう？康二は康二、蓮は蓮だよ」
「……」
「康二だって、自分が体調悪いせいで蓮まで楽しめなかったら嫌なんじゃない？」
「……わかってる…」


確かに、可哀想だとは思う。

大好きな片割れだもん、一緒に遊びたかっただろうし、体調が悪いのも心配だろうし。


だけどさ、これまでもこういうことはあったし、これからもきっとあるわけで。

その度にいちいち蓮まで落ち込んでたら、自分も疲れちゃうよ…？


「……だいちゃん、あれ、食べたい」
「おっ、お腹すいた？食べよ食べよ」


ふたりでひとつみたいな仲の良い双子は大好きだしかわいいけど、康二は康二、蓮は蓮。

独立させて接することは大事なんだけど、なかなかそのバランスがね……。


チュロスを頬張る蓮を見ながら、辰からの連絡を待つ。

少しゆっくりして、元気になるといいんだけど……。

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