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Kazuma side
ぐすぐすと鼻をすする音が聞こえて、あぁまた泣いてるなんてぼんやり思う。寝る前までは何もなかったはずやから、怖い夢見たとかやろか。
｢...かずま。｣
｢ん？どした？｣
｢かずまはおれのこと、す、...すてたり、しないよね...？｣
｢はっ？｣
しばらく泣き続けていたかと思えば、ぎゅうっと抱きつく力を強めながら、突然とんでもない事を聞いてくる北人。
｢な、なに言うてん。｣
｢...っ夢見たの。壱馬が、っまこっちゃんの方がいい、って言って...、離れてく夢。｣
それで捨てたりしないよね、なんて聞いてきたんやな。
｢壱馬？...え、なんで笑ってんの。｣
黙り込んだ俺を不思議に思ったのか、俺の胸元に顔を埋めていた北人が見上げてくる。
｢んふふ、なんでやと思う？｣
｢分かんないから聞いてんじゃん！ってか、なんでニヤニヤしてるの！？そんなおかしなこと言った！？｣
こっちは真剣に聞いてるのに！なんて、あまり力の入ってない拳で胸元を叩いてくる北人。
｢痛い痛い笑。ごめんって笑。｣
｢もうっ！なんなの！｣
なんで笑ったのかなんて、そんなの分かりきったことなんやけどなぁ。
｢ほくが可愛くてさ。｣
｢なっ、！...んぅ！？｣
思わず笑ってしまったことへのお詫びも含めて、優しく唇を奪う。でも、もう二度と捨てられるなんて思えないよう激しく。
｢...なぁほく。俺が一途やってこと、ほくが一番知ってるはずなんやけど？｣
｢っ、うん。...ごめっ、ごめんね壱馬、｣
そっと唇を離した後。何故かいきなり悲しくなってきて、思わず泣きそうになりながら北人に問いかけた。すると、俺の声が震えている事に気づいたのか、折角泣き止んだのにまた泣き出す北人。
｢あーあー、もう。そんな泣いたら目腫れるから、な？それに俺、ごめんは聞きたないで？ん、ほら。｣
そっと頬に流れる涙を手で拭って、とんとんと背中を叩いて落ち着かせる。
｢んっ。...ありがと壱馬。｣
｢ふふ、いーえ。｣
やっと、安心したように小さく笑う北人。その笑顔に、なんだか俺までつられて笑顔になってしまう。
｢ふっ、なんで2人してニヤニヤ笑ってんだろね笑。｣
｢ほんまやな笑。｣
しばらくそのまま笑っていたけど、そのうちすっと眠ってしまった北人の額にそっとキスを落とす。
｢おやすみ。...次は良い夢を。｣
Riku & ○○go.Y→←Kazuma & Hokuto
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にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
