▽ ページ29
Riku side
｢今日はすみませんでした！沢山ご迷惑かけてしまって...！｣
撮影が終わってすぐ、カメラマンさんやスタッフさん達に頭を下げると、全然大丈夫だよー！むしろいつもすぐに終わっちゃうから今日はのんびりできて楽しかった、そう言ってくれた。次の仕事もあるのになんて優しい人達なんだろう。思わず涙ぐむと慌ててティッシュやらハンカチまで持ってきてくれた。
｢ほんとにありがとうございます！次もよろしくお願いします！お疲れさまでした！｣
最後まで頭を下げ続けながら楽屋に戻ると、とっくに帰ってると思ってた陣くんがドアの前に立ってた。
｢あれ、陣くん？｣
｢やぁっと帰ってきた。もう待ちくたびれとるから早よしたり。｣
｢ふふ、そっか。ありがとね。｣
たぶん俺の代わりに壱馬を見ててくれたんだろう。口ではやれやれって感じだけど、陣くんも心配なんだろうね。今まで見たことない取り乱しっぷりだったし。
｢ただいま壱馬。お待たせ。｣
｢ｯりくさん...！｣
楽屋を開ければまた泣いたのか真っ赤になった目でこちらを見つめてくる壱馬。優しく微笑んでそっと腕を広げると、すぐに飛び込んできた。ていうか、何で皆まだいるの？
｢ふっ、あはは。何？皆ほっとした顔して。そんなに心配だった？｣
｢そ、それはそうっすよ...！こんな壱馬さん初めてっすもん...。｣
｢だってさ、壱馬。｣
｢......っまこ、｣
壱馬が俺に抱きつくとメンバー皆が安心したような顔して、ため息ついてるから思わず笑っちゃった。苛立ったようにまこっちゃんが言い返してくるけど、ほんと優しいよね皆。そっと壱馬の背を押してまこっちゃんの元へ行かせてやると、ぎゅうぎゅうと抱きしめあいながら二人とも泣いてる。
｢...ごめんなまこ、心配かけて。｣
｢っほんとっすよ、！｣
｢壱馬さ〜ん！/壱馬〜！｣
｢わぁっ！｣
翔平に翔吾、いっちゃんや北ちゃんに瑠唯、珍しくやましょーや健太まで加わってまるで大きいお団子。あれ、壱馬どこだ...？
｢はいはい。もう時間やからとっとと帰るで〜。皆準備しーやー。｣
陣くんがそう声をかけるとばらばらと解散していくお団子。あ、やましょーが海青のとこ行った。珍し。さて、じゃあ俺も甘えたちゃん連れて帰るかな。
｢俺らも帰ろっか。｣
｢はいっ！｣
にこにこ笑顔かーわいいよねぇ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
