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Riku side
｢もぅかえりたぃ...。｣
｢......は？壱馬それマジで言ってる？｣
呟いた一言にびっくりして、思わずガチトーンで聞き返す。普段こんな低い声出さないから、壱馬がびくっと体を震わせてゆっくり顔を見上げてくる。
｢ねぇ。マジで言ってるのって聞いてんの。｣
｢り、りくさ...ん、｣
｢早く。答えて。｣
俺が怒ったことに驚いて涙が止まったみたい。泣き止んで良かったとは思うけど、それでもさっきの一言は許せない。
｢何、まさか冗談とでも言うつもり？｣
｢っち、ちが...ｯ、｣
｢じゃあ何。熱もない、体調が悪いわけでもない、至って健康。それでも帰りたいの？｣
そう言って問い詰めれば俯いて黙ってしまった。これがもし陣くんとかなら何言ってんの〜！？とか言って笑えてた。だけど、壱馬がそれを言っちゃいけない。差別みたいになっちゃうけど。でも壱馬はグループの顔、センターだ。センターにはそれだけの責任ってものがある。...まぁ、陣くんもリーダーだし言わないけどさ。
｢今度は黙るの？ずるいね。｣
｢......ｯ、｣
｢ねぇ、壱馬。約束は？覚えてるでしょ。｣
｢...はぃ。｣
｢覚えてるなら言えるよね。言って。｣
付き合う時にした約束。何個かある中でこれだけは絶対に破っちゃいけないものがある。それは、
｢っ仕事に迷惑かけない...。｣
｢そうだね。覚えてるなら何で守れないの？今迷惑かけてるよね？しかもこれ壱馬から言い出したんだよ。｣
ぐっと唇を噛み締めて涙を堪えようと頑張ってる壱馬を、これ以上追い詰めたくはなかったけど、もうそろそろ後にしてもらった順番も回ってくる。
｢ねぇ、壱馬。約束と違う。破ったら俺どうするって言った？...別れるって言ったよね。｣
とまぁ、ここからは冒頭と同じかな。で、今は無事に撮影が終わったと聞いてほっとしてるとこ。ちなみに次は俺だから急いで準備もしてる。
｢陸さん、お願いしまーす！｣
｢はぁーい！｣
呼ばれたから、どたばたしつつ楽屋を出ようとドアを開けると、そこにはいつも通りカッコよくキメた壱馬が。俺を見て一瞬びくっと怯えるように体をすくめたけど、何もなかったように通り過ぎようとした。
｢壱馬。｣
｢っはい。｣
｢よく頑張ったね。一緒に帰りたいから待ってて？｣
そう言って頭を撫でると、くしゃりと顔を歪めてこくこくと頷く。うん、後でたっぷり甘やかしてあげよ。
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にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
