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Kazuma side
｢なら話して？大丈夫だって、どんな小さな事でも受け止めるって言ったでしょ。それとも、俺のこと信じられない？｣
｢それは...ッ、それは違います、陸さんのことはこれ以上ないくらい信じてます、でもこれは俺が勝手に、｣
｢それでもいいって言ったよ。俺は、どんな事であれ壱馬が少しでも悲しい思いをするのが嫌なの。せっかく一緒にいるのにさ、壱馬一人だけが背負うなんておかしいじゃん。俺にも分けてよ。｣
それが恋人ってもんじゃないの？なんて、悲しそうに呟くから、なんだか俺まで泣きそうになってくる。ただ。今回はマジで、俺の些細な望みっていうか、こんな大袈裟に話す事では絶対ない。それでもこの人は優しく笑って受け止めてくれるんだろうけど。...あぁ、もういいや。笑われたら笑われたで、日々の疲れをちょっとでも癒せたってことにしよ。
｢...最近、陸さんの方が遅いし、すれ違ってばっかやから。今日こそは、帰ってくるまで起きて、おかえりって言いたかったんです。｣
若干投げやりな言い方になってしまったのはご愛嬌ってことで。改めて口に出すのは恥ずかしくて、真っ赤になっていく顔を彼の胸元に埋めながら、ぼそぼそと打ち明けた。
｢ふふっ、そっかそっか。言われてみれば確かに最近、寝顔ばっかり見てるなぁ。寂しい思いさせてごめんね。｣
｢いや、寂しかった、っていうか、｣
｢なぁに？｣
｢...寂しかった、です、｣
まだ隠すの、みたいな顔でじっと見つめられて勝てる人いたら教えて欲しい。少なくとも俺には無理。諦めて素直に甘えれば、そっと頭を撫でられて、久しぶりの温もりにふにゃと頬が緩む。自覚してへんかっただけで、寂しかったんやな俺。改めて思うと恥ずいけど。
｢そうだ。ね、今からやり直ししよっか。｣
｢え、やり直し？｣
｢ほらほら、早く立って。行くよ。｣
やり直しが一体何なのか全く分かってないまま手を引かれ、たどり着いたのはリビング。にこにこの笑顔でここにいてねとソファに座らされ、何故か玄関の方へと向かっていく背中を見つめた。
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にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
