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Kenta side
ほんとびっくりした。なんで勝手にあんなもの買ってんだか。せっかくのサプライズが台無しになるとこだったじゃん。
｢...なぁ、｣
｢ん？なに？って全然着てないし。｣
｢いや、だって、これ...、ほんまに着るんか？俺が？｣
｢そうだってば。ほら、俺もう着たよ。｣
お、案外いけんじゃん。自分で言うのもあれだけど可愛い。鏡の前でくるくる回ってみたり、軽くポーズを決めたりしていると、隣でやましょーが顔を顰めていて。
｢お前のそういう思い切りのええとこだけは尊敬するわ。｣
｢それ貶してんだろ。｣
｢気の所為。｣
｢いーや、絶対貶してる。ていうか、早く着なよ！海青喜ばせたいって言ったのやましょーじゃん！｣
せっかく俺が陸さんを放ったらかしてまで来てやったってのに。用意した衣装を持ったまま、うだうだとまだ渋ってるから、ついイラッとして服の裾に手をかけ強制的に脱がせようとしてみた。
｢ほら、早く！｣
｢ちょっ、おい、ばか、やめろ！何が悲しくてお前に着替えさせてもらにゃあならんのじゃ...！自分で着る！｣
｢じゃあ早くしてよ。俺何も言わずに出てきちゃったから、早く帰りたいの。｣
｢いや、それは言うて来いよ。陸さん心配しとるぞ。｣
確かに。流石に心配はかけたくないから、一応メッセージを送るとスタンプだけが返ってきた。これはちょっとだけ怒ってるかも。まぁ、この格好見たら大丈夫でしょ。陸さんだし。
｢...うっわぁ、キツい。マジで絵面がエグい。｣
｢大丈夫だって、ちゃんと可愛いから。俺には負けるけど。｣
｢おい、一言多いぞ。｣
ほんまなんで俺、こいつに相談したんじゃなんてぶつぶつ言ってるけど、ほんとに大丈夫だと思うけどなぁ。海青、やましょーガチ勢だから。見た感じ分かんないけど、あれ裏でやばいからね。誰彼構わず、ずっと惚気けてんの。
｢よし、じゃあ、俺帰んね。陸さんがご飯作ってくれてんだぁ。海青ももうすぐ来るんでしょ？｣
｢おー、とっとと帰れ。もうそろそろ電話かかってくるはず。｣
そう言った途端、やましょーのスマホが鳴り響いて。ベストタイミングで鳴ったもんだから思わず顔を見合わせてしまった。
｢んふっ、愛されてんね。｣
｢はっ、そんままそっくり返すわ。｣
なんか羨ましくなっちゃった。俺も愛されに帰ろっと。
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にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
