コイモノガタリ

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Kaisei side





さっき山彰さんが樹に連れられて楽屋から出てった。その後すぐ○平も出ていったけど、あの2人は一体何を...。まさか。○平が山彰さんに告白してる...とか？
え、それなら樹はそれを知ってて今までアドバイスとかくれてたん？もしそうなら、俺流石にもう...立ち直れねぇ...。樹が帰ってきたら聞く...？でも、もし本当に○平が告白してたとしたら？なんてモヤモヤしてると、服がくんっと引っ張られた。



｢...？え、山彰さん...？｣
｢.........海青。今日、飯行こ。｣
｢え、...はっ？え、飯？｣
｢何、何か予定あんの？予定あんなら別にええけど。｣
｢な、ないですっ！何もないですから...！飯行きましょ！何食べたいですか！？俺調べときますよ！｣



いつの間にか山彰さんが帰ってきてたみたいで、何故か急に飯に誘われた。え、何でだ...？しかも何か山彰さん機嫌悪くないか？でも、俺が行きましょって言ったらぱあっと笑顔になった。ちょっと可愛すぎてむり...。しかも、食べたいのが焼肉で、海青に焼いてもらうのが一番美味いなんて言われれば、そりゃもうたまりませんて。山彰さんのために精一杯美味しく焼かせていただきます。





｢いらっしゃいませ〜！｣
｢あ、予約の武○です。｣
｢はい、武○様ですね〜！お待ちしておりました！お席ご案内いたしますので、こちらへどうぞ〜。｣



あの後できるだけ早く仕事を終わらせて、山彰さんと焼肉へ向かった。お店に着いて席まで案内してもらう間、俺の後ろをちょこちょことついてくる山彰さんに、俺はひそかに悶えていた。年上だけど、ほんと可愛いなこの人。



｢山彰さん、何食べます？｣
｢ん〜、とりあえずビールと〜、後は海青のお任せで。｣
｢ふふ、じゃあ頼みますね。......すみませ〜ん！｣



ビールや肉がきてしばらくして、そろそろお腹も膨れてきたかなという所で、それまで美味い美味いと言いながら食べてた山彰さんがふと黙り込んでしまった。



｢...ん？山彰さん？もうお腹いっぱいですか？｣
｢いや...、えっと......あの、さ。｣

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