コイモノガタリ

Kaisei & ○○go.Y ページ6

Kaisei side





｢陸さん、おはようございます！｣
｢んん...かいせ、おはよぉ〜。｣



あれ、いつもなら元気よく返してくれるのに、今日は何だかめっちゃ眠そう。少し不思議に思っていると、俺の後に乗ってきた壱馬さんの一言で疑問は解決した。なるほど、流石だなぁ...。あ、俺は陸さんの隣には座りません。お互いデカいんで、流石に狭いんです。



｢陸さん、愛してる。｣



うっわぁ。空気が甘すぎる。壱馬さん、めっちゃサラッとキスするやん。早く昂秀の所着いてくれんかな...。さっき電話したら、めっちゃ慌てとったからまた二度寝したんやろなアイツ。
にしても、壱馬さんと陸さんええなぁ...。俺も山彰さんとそうなれたらいいなと思いつつも、山彰さんには俺じゃない好きな人がいるから、諦めなきゃいけない。



｢...はぁ......、ゲームしよ...。｣



今日はグループでの仕事だから、山彰さんもいる。また○平と2人で仲良くティックトックとか撮ってんのかなぁ...。はぁ...、気が重い。



｢.....ぞー！起きろー！｣



...あれ、いつの間にか寝てたらしい。素早く荷物をまとめて降りたけど、その後降りてきた壱馬さん達を見て、また気分が沈んでしまった。寝起きでふらふらしてる陸さんの手を引きながら、とても幸せそうな顔で中へと入っていった壱馬さん。



｢.........ええなぁ...。｣



そうこぼすと、いつの間にか隣にいた樹に、早く告れよとボソッと言われた。いつも相談に乗ってもらってるから言われへんけど、それが出来たらこんな苦労してへんからな。

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