Kenta & ○○go.Y ページ42
Kenta side
自分で言うのも何か変だけど、今日はゼロの気分だなぁ...。何にもする気が起きない。でも、
「仕事なんだよなぁ...。」
しかも振り落とし。正直すっごいめんどくさい。もっと正直に言っちゃうと家から出たくないし、このままだらだらしてたい。まぁ、そんなことしないし出来ないけど。
「健太ー?もう車着くけど、用意出来とる?」
「出来てるよ〜。」
「ん、行こ。」
朝飯の後片付けをしてた彰吾が、ひょこっと扉から顔を出す。え、あれ...?
「ふはっ、ちょっと待って。」
「なに?」
「ここ、泡ついてる。どうやったらこんなとこつくの。...ん、とれた。」
傍まで行って、ほっぺたについてた泡を拭ってやる。そして、ついでにキス。朝だから軽いやつね。深いのなんてしたら口きいてもらえなくなっちゃう。
「お前な...!」
「んふ。だって目閉じてんだもん。」
「だからっていきなりすんなっ!」
「あれぇ、もしかして照れてる?」
「うっさい...!先行く!」
真っ白でふわふわのほっぺたが赤く染まっていくのを見て揶揄えば、ばっと逃げようとするから思わず抱きしめた。...今日はくっつきたい日かも。
「もう、何なん...。」
「んー?充電?」
はぁ...と大きいため息をつきながらも、大人しく腕の中に収まる自分より少し小さな彼。なんとなく左右に揺れだすと一緒になって揺れてくれた。
「...なぁ。もう車来るんじゃって。」
「えー。まだもうちょっとこうしてたいー。」
そんな時、ちょうど携帯から呼び出しが。ちぇっ、仕方ないな。
「あーぁ、来ちゃった。」
「来ちゃったじゃのうて。早く行くぞ。」
流石にこれ以上引っ張ると怒られちゃうから、素直に離れる。けどまぁ、今日はくっつきたい気分だし。
「なっ、なに...。」
「車までならいーでしょ?」
荷物を持って、玄関で待ってた彰吾の手をそっと握る。え、めっちゃ冷た。それならと、するっと握り方を変えて、自分のコートのポケットに入れた。
「...出たら離すからな。」
「ふふっ。」
恋人繋ぎにした時はびっくりしたように俺の顔を見たのに、自分でも寒かったのかポケットに入れたらほっとした顔になった。ほんと素直じゃない。
「...ま、そんなとこも好きなんだけど。」
「何か言うた?」
「んーん、何も。」
362人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rtk._27(プロフ) - あの曲とはドーベルのずっとですか? (2021年1月12日 21時) (レス) id: 74edc928b6 (このIDを非表示/違反報告)
りーみー - とても面白かったです。色々書いてください。楽しみにしてます。 (2021年1月12日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
りな - やましょーさん受け最高過ぎんか…((白目))これからもやましょーさん受け増やしてほしいです!あと、更新がんばってください! (2021年1月10日 21時) (レス) id: 933a2973a0 (このIDを非表示/違反報告)
はろー - めっちゃ面白いです!更新、楽しみにしてます! (2020年11月12日 17時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)めぐ(プロフ) - リクエストありがとうございました とても良かったです これからもリクエストするかもしれませんがよろしくです 更新頑張ってください 応援してます (2020年10月7日 16時) (レス) id: a83f488625 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Shion | 作成日時:2020年8月20日 18時