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Makoto side





冷えピタは入れたし、スポドリとかゼリーとかも入れた。後はなんだろ...。あ、薬忘れてた。一番大事なやつ。



「んー。...あ、プリンとかヨーグルト、栄養ドリンクとかもいいんだ。」



看病なんて頻繁にするものじゃないから、いる物がぱっと出てこなくて、ネットで検索しながらの買い物。俺風邪引いた時どんな感じだったっけ...。



「そうだ、アイス。」



ふと、風邪を引いた時にアイスが食べたくなった事を思い出して、カゴの中にアイスも追加する。よし、こんなものでいいか。何かあったらまた買いに行けばいいし。



「...ちょっと買いすぎたかも。」



デカいサイズ二つ分にもなった袋を抱えて、壱馬さん家の玄関を開ける。寝ててくださいと言ったからか、家の中は静まり返ってた。



「寝室はここのはず。」



買ってきた幾つかのものを手に、そうっと寝室のドアを開けて中に入る。...うわ、めっちゃ汗かいてるし、しんどそう。これは一回着替えないとやばいかな。あんまり寝てるの起こしたくないんだけど仕方ないか。



「壱馬さん、」
「...っん、まこ......?」
「はい、慎です。色々買ってきたんで、とりあえず何か食べて薬飲みましょ。...座れますか?」
「ん...。」



しんどいのか、ゆっくりと起き上がる壱馬さん。その間に買ってきたゼリーやプリン、ヨーグルトなんかを並べる。



「食べれそうな物あります?」
「.........あ、アイス...とか、ない......?」



並べた物を一通り見て、そっと顔色を窺うように聞いてくる。こんな時に思うことじゃないかもしれないけど、めっちゃ可愛い。アイス買っといて良かった。



「ふふ、ありますよ。...はい。これ好きでしたよね。」



そっと好きなアイスを渡すと、ぱぁっと効果音がつきそうなくらい笑顔になる壱馬さん。...頑張れ俺の理性。



「ん...ありがとぉ。」
「い、いえ。それ食べたら薬飲みましょ。...俺、ちょっと、買ってきたやつ片付けてくるんで。」



にこにこと笑顔で幸せそうにアイスを食べ進める壱馬さんを見てたら、耐えられなくなってきて慌ててキッチンへ。



「やぁば...。あんなの可愛すぎて反則...。」



熱でうるうるした目に、暑いのかちょっとはだけた服。そんなカッコで上目遣いに笑顔とか無理。でも相手は病人だぞ俺。マジで頑張れ俺の理性。...壊れかけだけど。

▽→←Makoto & Kazuma



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rtk._27(プロフ) - あの曲とはドーベルのずっとですか? (2021年1月12日 21時) (レス) id: 74edc928b6 (このIDを非表示/違反報告)
りーみー - とても面白かったです。色々書いてください。楽しみにしてます。 (2021年1月12日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
りな - やましょーさん受け最高過ぎんか…((白目))これからもやましょーさん受け増やしてほしいです!あと、更新がんばってください! (2021年1月10日 21時) (レス) id: 933a2973a0 (このIDを非表示/違反報告)
はろー - めっちゃ面白いです!更新、楽しみにしてます! (2020年11月12日 17時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)めぐ(プロフ) - リクエストありがとうございました   とても良かったです   これからもリクエストするかもしれませんがよろしくです  更新頑張ってください 応援してます (2020年10月7日 16時) (レス) id: a83f488625 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shion | 作成日時:2020年8月20日 18時

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