コイモノガタリ

Makoto & Kazuma ページ39

Kazuma side





｢...さいっあく。｣



これ絶対風邪ひいた。百歩譲って風邪はまだいいかもしれんけど、よりによって今日はあかんやろ。



｢久々にまことデートやのに...。｣



ほんま何で今日に限って風邪引くかな、俺のアホ。...はぁ。慎に連絡せな。



｢...あ、もしもし。まこ？｣
｢壱馬さん？どうかしました？｣
｢あんな。今日、俺行かれへんなってもうた。｣
｢えっ、どうしたんですか？何かありました？｣



あぁ、めっちゃ心配そうな声。どこ行こう？ってめっちゃ調べてくれてたもんな...。



｢ごめん。風邪ひいた。｣
｢えっ...。あ、え、大丈夫ですか！？熱何度！？｣
｢へっ？あ、えと、そんな酷ないで...？｣
｢はい、嘘ですよね。何度ですか。｣
｢う...、38度...。｣



そっこーバレた。実は今、結構しんどかったりする。これさっき測った時より上がってんなぁ...。



｢はぁ！？めっちゃ高いじゃないですか！すぐそっち行くんで、寝ててください！｣
｢え、ええって！うつすかもしれんから来んとって...！｣
｢嫌です。すぐ行きますから。いいですか。絶対！寝ててくださいね！｣



...言うだけ言うて切れた。でも、ちょっと嬉しいかも。風邪の時って、一人でおったら色々考えてしまいそうになるし。それに最近忙しかったから、慎と二人でゆっくり会えるのは久々。



｢ふふ。...あ、やば。寝とけ言われとったわ。｣



とりあえず来るまで寝とこ。はよ来てや慎。

▽→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す