○○hei & ○○go.Y ページ30
○○hei side
「はぁ...、ぐずぐずにしたい......。」
そう楽屋で零せば、隣に座ってた陣さんに信じられない物を見る目で見られた。
「しょ、○平...?ど、どした?何か悩みでもあるんか?俺で良かったら相談乗るで?」
「悩み...。悩みといえば悩みなんですけど...。」
「お、おう。言ってみ?」
「山彰さんに甘えて欲しいんです。」
「は?」
今度はぽかんと口を開けて、何言ってんだこいつって顔。一見くだらないと思うかもしれないけど、俺にとっては一大事なのだ。
「山彰さん、いつもあの感じで。外でとは言わないから、せめて家だけでも甘えて欲しいし、甘やかしたいんですよ。」
「そ、そうか。」
「グループでいると、纏めなきゃって頑張ってるし。家にいても、年上だからって全部一人でやっちゃうし。俺は!頼って欲しいんです!この気持ち分かりますか、陣さん!?」
「わっ、分かる!分かるから!揺らさんとって!」
ばっと隣を向いて、そのままの勢いで陣さんの肩を掴んでガクガクと揺らし続けていると、
「え、陣くんと○平、何やってんの。」
「ええとこに来た、陸さん!これっ、止めて!吐く!」
トイレから帰ってきた陸さんに止められた。
「で?○平は何やってたの?」
「山彰さんを甘やかしたい気持ちを陣さんにぶつけてました。」
「そうなんだ。山彰らしいね。」
「何で陸さん分かんの?話通じてへんやろと思ったん俺だけなん?」
陣さん、それは俺も思いました。あの一言で伝わるなんて思ってなかった。
「だって、ぽいんだもん。どうせ年上だからとか色々考えて我慢してるんだと思うよ。」
「...ほんと、よく分かりますね。」
「でしょ?俺よく隣座るから、たまに聞こえてきたりするんだよね。小さく、しょうへい...って。」
その一言に俺は持ってたペットボトルを握り潰した。は、可愛すぎんか。決めた。絶対でろでろに甘やかす。潰れてしまったペットボトルを戻しながら、心に誓う。...開けてなくて良かった。
「んふふ、○平、いいコト教えてあげよっか。」
「...俺どうなっても知らんからな。」
「陣さんうるさいです。それで?いいコトって何ですか、陸さん。」
ちょいちょいと手招きされて、小声で話せる距離まで近づく。そこで告げられた新たな秘密に、今度こそペットボトルを修復不可能になるまで握り潰したのだった。
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rtk._27(プロフ) - あの曲とはドーベルのずっとですか? (2021年1月12日 21時) (レス) id: 74edc928b6 (このIDを非表示/違反報告)
りーみー - とても面白かったです。色々書いてください。楽しみにしてます。 (2021年1月12日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
りな - やましょーさん受け最高過ぎんか…((白目))これからもやましょーさん受け増やしてほしいです!あと、更新がんばってください! (2021年1月10日 21時) (レス) id: 933a2973a0 (このIDを非表示/違反報告)
はろー - めっちゃ面白いです!更新、楽しみにしてます! (2020年11月12日 17時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)めぐ(プロフ) - リクエストありがとうございました とても良かったです これからもリクエストするかもしれませんがよろしくです 更新頑張ってください 応援してます (2020年10月7日 16時) (レス) id: a83f488625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shion | 作成日時:2020年8月20日 18時