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Kazuma side





陸さんが風呂に入ってる間に、汚れてしまったベッドを綺麗にする。シーツを取った瞬間、ふわっと香る匂い。もう何度も行為をしているから、いつの間にか匂いがうつってしまったらしい。



「...っ、りく。」



陸さんが気を失うまでしたはずなのに、匂いを嗅いだだけでまた昂る気持ちが出てきてしまう。...っこれ以上はダメだ。陸さんは俺じゃダメだから。今こうやって家に来て、行為を受け入れてくれているのは全部陸さんが優しいから。俺はこれ以上望んじゃいけない。いけない...、はずなのに。



「壱馬?どこいるのー?...あ、いた。」
「っ陸さん、何かありました?」



ぼーっとしてる間に風呂から上がってたみたいだ。暑いからか腰にタオルを巻いただけの姿で。っほんま、心臓に悪いわ。



「さっき○吾からラインあって、明日二人でご飯行くことになったの。だから、明日は来れないと思う...。」



また、○吾。二人が仲良いのは知ってるし、陸さんは○吾が好きだって事も知ってる。だけど、今一緒にいるのは俺で。そういう行為をしてるのも俺なのに。



「そうですか。俺も明日は用事あるんで大丈夫ですよ。」
「...そっか。あっ、じゃあ俺、用意して帰るね。」
「陸さん。」
「へっ、か、壱馬?」
「今日は泊まっていってください。」



明日○吾の元へ行ってしまうのなら、せめて。今日くらいは俺の所にいてよ。そう思っていたら、勝手に口から言葉が出てしまっていた。と、同時に陸さんの手を引っぱって、自分の腕の中へとしまい込んでもいた。陸さんが戸惑ってるのが分かるけど、今日は何故かどうしても帰したくなくて。



「わ、わかった。じゃ、じゃあ...、泊まっても...いい?」
「はい...っ。あ、シーツ変えとくんで、その間に服どうぞ。...これなら着れると思うんで。」



頷いてくれなければ離さないくらいの勢いで抱きしめていたからか、今日は泊まっていってくれるらしい。慌ててクローゼットから大きめの服を取り出して着てもらう。そしてその間に、急いでシーツを交換する。



「壱馬...?」
「ん?あ、いけそうですね。良かった。さ、寝ましょうか。」
「う、うん...。」



ベッドへ入ると、疲れていたのかすぐに寝入ってしまった陸さん。その頭を、そっと起こさないように撫でていると思わず呟いていた。



「...っすきやで、りく。」

▽→←Kazuma & Riku



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rtk._27(プロフ) - あの曲とはドーベルのずっとですか? (2021年1月12日 21時) (レス) id: 74edc928b6 (このIDを非表示/違反報告)
りーみー - とても面白かったです。色々書いてください。楽しみにしてます。 (2021年1月12日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
りな - やましょーさん受け最高過ぎんか…((白目))これからもやましょーさん受け増やしてほしいです!あと、更新がんばってください! (2021年1月10日 21時) (レス) id: 933a2973a0 (このIDを非表示/違反報告)
はろー - めっちゃ面白いです!更新、楽しみにしてます! (2020年11月12日 17時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)めぐ(プロフ) - リクエストありがとうございました   とても良かったです   これからもリクエストするかもしれませんがよろしくです  更新頑張ってください 応援してます (2020年10月7日 16時) (レス) id: a83f488625 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shion | 作成日時:2020年8月20日 18時

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