４３日目. ページ43
_Noside_
「何これ…？」
朝起きて、自分の服がないAは勝己の服を借りようとクローゼットを開けた
服を選んでいると目に付いた小さな箱や大きな箱
ピンクの紙袋や淡い青の紙袋などが隅に置いてあった
そんなはずないと頭ではわかっているのにドクンと脈打つ
「何してんだ」
しばらく固まっていると部屋へと入ってきた勝己が首を傾げる
「なん、でもない」
様子がおかしい事に気付き近寄りクローゼットの中を見た
「あっ…!!」
あからさまにしまった、という顔をしていて泣きそうになる
あの女の人に貰ったものだろうか？捨てられずにいるのだろうか？
嫌な考えがグルグルとまわる
「おい、勘違いすんなよ」
「な、なにが？」
重いため息をついてAの頭を撫でる
そしてクローゼットから紙袋を取り出した
「こっち来い」
ソファーに座り、自分の膝を叩く
言われるがまま大人しく座った
目の前に置かれた箱や紙袋は６個はある
全て女物だった
「開けてみろ」
「え、私が…？」
なにかの拷問だろうか？
渋々一つの小さい箱を手にした
丁寧にリボンがされており、それを解いていく
中には紫とピンクの花の髪飾り
キラキラしていて可愛かった
こんなのを誰にあげるつもりだったのか
泣きたい気持ちをグッと堪える
「…プレ」
「え？」
「お前の誕生日プレゼント」
驚き、顔を見ようとしたがそれは叶わなかった
勝己の腕がAのお腹でクロスされ
肩に顎を置いて次のを開けてみろ、と催促する
ふたつめの中くらいの箱には小ぶりの白いガーベラの花がついたミュール
「…記念日のプレゼントだ」
そこで察する
目の前にある全てのものは自分への贈り物だと。
みっつめは寒がりなAの為の黒いファー付きコート
「これは、？」
「クリスマスプレゼント」
３個開けたがまだ３個残っている
開ける手がとまり、勝己は腕に力を込めた
「…お前が眠ってても記念日とかに限らず似合いそうなもの買った
いつか目が覚めて渡せる日が来ると思って」
「…ばかぁ」
本当に似たもの同士だ
勝己からのプレゼントはAの好みのものばかりで、嬉し涙に変わった
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本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 普通に泣きました (2021年10月14日 20時) (
レス) @page50 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
舞う猫(プロフ) - あんころもちさん» コメントありがとうございます！ハンカチを(*´｡•ω•)っ！！続編も是非読んでください！ (2021年10月10日 20時) (レス) id: 47a8fb4da4 (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - やばい…涙が止まらなくなって…最近涙腺ゆるゆるでして、。こんな切ない話がかける方本でも見たことないです！ (2021年10月10日 20時) (レス) @page17 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
舞う猫(プロフ) - しゃけふれーくさん» コメントありがとうございますっ！５０話で終わらなくて申し訳ありません！！夜寝てしまうのですか…？基本夜に更新になります(￣^￣゜)… (2021年10月10日 18時) (レス) id: 47a8fb4da4 (このIDを非表示/違反報告)
舞う猫(プロフ) - 雨水さん» 50話で終わらなくて申し訳ありません！ハッピーエンドになるよう祈ってあげてください！！ (2021年10月10日 18時) (レス) @page50 id: 47a8fb4da4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞う猫 | 作成日時：2021年10月1日 18時
