１８日目. 過去 ページ18
_緑谷side_
『全く何をしているんだ！！』
やっとエンデヴァー達が到着してかっちゃん抑え込む事が出来た
かっちゃんの手はボロボロで見るだけで痛々しい
血がとまらず、応急処置をする
もう、痛みを感じてないのかな
『…デク』
『なに？』
かっちゃんらしくない、死にそうな声を絞り出し僕に話しかける
いつも力のある瞳は死んでいて、白い床をじっと見つめていた
『…あいつは…お前の前でも、泣いてたンか』
『…ううん。泣いてもなかったし笑ってもなかったよ…僕も何もしてあげられなかった…ごめんね』
今巻いたばかりの包帯に血が滲む
幸い、骨は折れていないみたいだ
夕方になっても手術室からAちゃんが出てくることは無かった
"手術中"というランプがずっと光ったまま
『デク。ダイナマイトを家まで送ってやれ
烈怒頼雄斗やチャージズマも直に来るだろう』
『わかりました。かっちゃん、立てる…？』
声をかけるも反応はなくずっと俯いている
動こうとしないかっちゃんに僕はどう声をかければいいか思いつかなかった
『ダイナマイト！そうしていても何も変わらんぞ
手術が終わり次第連絡を入れる
今は自宅で休め』
多分それは一番かっちゃんがわかっているんじゃないかな
返事をしないままふらりと立ち上がり病院を出た
僕は少し後ろを歩き、黙ってついていく
『かっちゃん、明日切島君が迎えに来ると思うから一人で家から出ないでね』
家に着いてもやっぱり返事はなく、家の中へと入っていった
このまま一人でいさせていいのかわからず、少しドアの前で立ち尽くしていた
そして、胸ポケットのスマホが鳴る
『もしもし緑谷？爆豪は家に帰ったのか』
『うん。今見送ったところだよ
僕明日早番だから切島君お願い』
『任せろ！取り敢えず上鳴にも伝えとくからよ』
切島君がそう言った時、ドアの向こうから何かが壊れる音がした
『うん。おねが……かっちゃん！？』
硝子の割れる音、物が崩れる音、そしてかっちゃんの苦しそうな叫び声が響く
『かっちゃん！何してるんだよ！ドア開けて！』
『緑谷!?爆豪がどうかしたのか！？』
切島君の声が聞こえたけど返事する余裕はない
ドアを蹴り破ろうとして構える
だけど、出来なかった
今ここで入ってもかっちゃんはとまらないし
悪化するだけだと思ったから…。
二人の事を近くで見てきたのにまた何も出来ない自分に腹が立った
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本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 普通に泣きました (2021年10月14日 20時) (
レス) @page50 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
舞う猫(プロフ) - あんころもちさん» コメントありがとうございます！ハンカチを(*´｡•ω•)っ！！続編も是非読んでください！ (2021年10月10日 20時) (レス) id: 47a8fb4da4 (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - やばい…涙が止まらなくなって…最近涙腺ゆるゆるでして、。こんな切ない話がかける方本でも見たことないです！ (2021年10月10日 20時) (レス) @page17 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
舞う猫(プロフ) - しゃけふれーくさん» コメントありがとうございますっ！５０話で終わらなくて申し訳ありません！！夜寝てしまうのですか…？基本夜に更新になります(￣^￣゜)… (2021年10月10日 18時) (レス) id: 47a8fb4da4 (このIDを非表示/違反報告)
舞う猫(プロフ) - 雨水さん» 50話で終わらなくて申し訳ありません！ハッピーエンドになるよう祈ってあげてください！！ (2021年10月10日 18時) (レス) @page50 id: 47a8fb4da4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞う猫 | 作成日時：2021年10月1日 18時
