５４日目. ページ4
_Noside_
今日もまたエンデヴァー事務所で勝己の帰りを待っていた
今日はいつもよりヒーロー達は忙しなく走り回っている
なにかあったのだろうか？
そんな疑問を抱えつつ大人しく部屋に戻ろうとしていた時ガラスが割れる音がした
「大丈夫ですか？」
「あードジった…！ありがとうございますAさん」
その人が持っていたコップが割れ、コーヒーが床に広がっていく
割れたコップを拾っていると慌てて止められる
「怪我したらどうするんですか！
気にしないでください！」
「これ、お気に入りのコップですよね？」
ここ毎日エンデヴァー事務所の出入りでSKやヒーロー達のことを観察していた
そしてこの人が持っていたコップは常に使っていたもの
「私でいいなら買いに行ってきます
近くのお店ですか？」
「え、そんな迷惑じゃ…」
ニコリと笑い大丈夫ですよ、と言った
勝己にメールを入れて、事務所を出る
貰った地図とお金を握りしめ小走りで向かった
なんでこの時、勝己の返事を待たなかったのか
どうして言いつけ通りに事務所にいなかったのか
後悔しても遅かった
一方、Aからのメールを見て声を荒らげる
「ビックリさせるな。なんだ？」
「なんであいつ一人で出掛けんだよクソが！」
「事務所のSK達に連絡しとこう。今は俺達も手が離せ…おいダイナマイト？」
轟の提案も聞かずに猛スピードで帰っていく
引き止めることも出来ずに伸ばしたその手は空を切った
「ショート君、諦めよう。かっ…ダイナマイトはAちゃんしか見えてないから」
なんて呑気な話をしていた
だけどこの時の勝己の判断は正しかった
無事にコップを買えたAは急いで事務所へと戻っていた
その帰り道蹲っている女の人を見つけ、声をかける
「…あの、大丈夫ですか…？気分悪いですか…？」
「平気よ、貴方が来てくれたから」
その金髪の女は顔を上げニコリと笑った
「少し、話がしたいわ
今、いいかしら？」
「ぁ…えと、すぐそこにヒーロー事務所があるのでそこでお話を…
「女の子の貴方にしか言えない話なの」
…わかりました」
深刻な顔をしていて他の人に聞かれたくないのかとそんな生温い考えをしていた
その女は手首を掴み、路地裏へと進んでいった
昼間なのに薄暗く
黒猫が短く鳴き、女がバレないようクスリと笑った
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リオン(プロフ) - あまねさん» 神作すぎます！私もめちゃ見るの遅くて仲間です笑 (4月3日 15時) (
レス) @page31 id: 65a52228d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - めちゃ好きです！完結おめでとうございました！（遅い） (3月30日 20時) (レス) @page31 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - 最初の転の時点で予想以上の胸糞案件で正直驚きました。笑 謎や問題は沢山残ってるし現実的に考えれば完全に元に戻る事はきっと叶わない。…のだろうけれど、それでもこれから先…良い事が多くあって欲しいな！と想像で上げていきたいと思います！笑 お疲れ様でした！ (2023年3月1日 1時) (レス) @page31 id: 33510eeae8 (このIDを非表示/違反報告)
ここみ(プロフ) - もうほんとにめちゃくちゃ泣きました。大号泣です。本当に物語の構成が素敵だしなにより内容が最高すぎました。 (2021年11月6日 21時) (レス) @page31 id: 80d266a3aa (このIDを非表示/違反報告)
雨水(プロフ) - 舞う猫さん» え、本当ですか！？嬉しいです……！！ぜひやりましょう！！！！ (2021年10月24日 22時) (レス) id: 536b47677f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞う猫 | 作成日時：2021年10月10日 18時
