成蘭の番犬ちゃん

6話目 ページ7

「俺も腹減ったし何か買ってくかなァ…」





ちょっと前に智司とカレーライス食ったんだけど育ち盛りだし？腹減るのよ。





「Aちゃんは何食べんのォ？」





何食べんのか聞いたら生姜焼き弁当だってよ！見た目からあんま想像つかなかったわw
てっきり、オムライスとかスパゲティとかだと思ったよ俺は(ｸｸｸｯ)






「他には何か欲しいもんあんのかよ？」


『唐揚げも美味しそうだし枝豆も捨て難い…んー……』


「ふはっ、食欲旺盛だねェ？全部買っちまえば？」


『いや、そんなに買うと勿体ないし、どうせ1人じゃ食べきれないからいい……です。』





腹減ってたらいくらでも食える気がするのは分かるぜ？けど食のチョイスがオッサンなんだよなー…。まぁそんなAちゃんもいいと思うぜ？

てか、さっきまでタメ口だったのにまた敬語に戻ってやがる。





「なぁ、」


『はい？』


「何で敬語なんだよ」


『いや、何でって…』





敬語で話しかけられりゃ俺のが立場上ってのが分かっていいけどよ、なーんかAちゃんから敬語で話しかけられんのモヤモヤすンだよなァ…





「別にタメ口でも何もしねェよ。Aちゃんだから許してやる」


『私だから？』


「ご近所さんだし、俺、Aちゃんの事気に入ってっからよォ」


『はぁ、』





本当の事を言ってやってんのに怪訝な顔で見られてんだが？俺を信用してねぇな？






「はぁ……今日は俺が買ってやっから好きなの選びな」


『それは悪いですよ！』


「あん？」


『そ、それは悪い、よ…』


「はっ、やれば出来るじゃねーの。んじゃ、これからは敬語禁止な？もし次、敬語になったら



オイタしちまうぜ？」

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