成蘭の番犬ちゃん

47話目 ページ49

視界がぐるりと回り気付いたら背中に鈍い痛みと地面とこんにちはしていた



『い"ってぇ…ゴホッゴホッ』

片桐「後はやっとけよ」



私は痛みでしばらく動けず、咳き込んでいる間に相良さんは伊藤さんを殴り続けた
















相良「てめえは負けたんだよ！土下座しろや！」

『や、めっ…』



声は届かず、殴り続けられる伊藤さん



相良「"許してください相良様"って言うんだよ！！」



また相良さんの拳が一発

その時の視界に紺色のスカートが見えた



京子「うっ！」

『京子…！』




京子は相良さんに体当たりして伊藤さんを庇うように覆い被さる。
けど相良さんに捕まって京子に週刊サンデーで顔面殴られた開久生に3倍にして返してやれ、と言って渡してしまった



相良「顔の形が変わるまでボッコボコにしてやれよ」

『やめろっ』

伊藤「やめてくれ…
やめてくれｯ、頼むっ」

相良「あ〜、どーすっかなァ…
土下座して、謝って…これからは道で開久様に出会ったら道端で這いつくばるって約束しようか？」

『いとーさんっ…そんな事、しなくていいからｯ』

相良「……ちょっともう黙っとけや」

『！…ガｯ、う、ぅっ』

相良さんが近づいてきて、急いで立とうとするも相良さんにみぞおちを殴られた



京子「A！！てめえっ…Aにまで手出しやがって！」

『きょ、こ…ｯ』

相良「さて……ほらほら、早く土下座しないと大事な彼女の顔が変形するぜ？」

伊藤「京ちゃん…」



すると伊藤さんはゆっくりと体勢を変え土下座するように地面に膝と手を置いた。
彼にもプライドがあるだろうに…なのに京子のためにプライドを捨てる伊藤さん。
見ていてこっちが泣きそうになる



伊藤「許して…ください…」












そんな時だった



「おい。俺の相棒に何させてんだ」



まるでヒーローのようなセリフで登場したのは

金髪パーマの三橋だった



三橋「女 盾にして、あんなにケガさせて何してんだ！クソ野郎〜！！」



三橋が走り出し、相良さんに飛び蹴りを決めると相良さんは後ろに飛ばされ壁に当たりズルズルと体勢を崩した



相良「うあｯ！

何なんだｯ、てめえっ」

三橋「ハッ…覚えてねぇよな？後ろから蹴り一発で気絶だもんなぁ？」



うわぁ、腹立つ言い方

けど後ろから蹴られて気絶したんだ…
相良さんもご愁傷さま

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