成蘭の番犬ちゃん

46話目 ページ48

伊藤「奴は俺の相棒だ
奴にかかりゃ てめぇなんて屁みてぇなもんだぜ。一発でケチャケチャだ」

相良「ヘヘッ…」



伊藤さんも煽るのが上手なのか相良さんの目がヤバい



相良「殺してやる。マジで殺してやるよ」

『ダメっ！』



私の声なんて聞こえてない

相良さんは一直線に伊藤さんに殴りかかっていく

けど伊藤さんも負けてない

伊藤さんの方が重症のはずなのに…

相良さんも強い
けど、伊藤さんの方が相良さんを







のしてしまった




突然現れた新たなる開久生。その中にはこの間商店街で出会った片桐さんが倒れた相良さんを見下ろしていた



片桐「驚ぇだぜ
軟高なんてふざけた所に相良をのせる奴が2人もいるとはな。
俺と勝負しろ。もちろんタイマンだ」

伊藤「ムチャ言いやがるぜ」



ほんとにな。
伊藤さんは明らかに重症者なのにタイマン、しかも開久の頭となんて…



片桐「どうすんだ」

伊藤「やってやるよ」



そう言って飛び出す伊藤さん。
しかしやはりケガを負っていて少し動きが遅い。いや、それより片桐さん…あの人のパワーが半端ない。
一撃が凄く重い。見ててわかる…



片桐「泣き入れろ
そうすりゃ許してやる」

伊藤「フフ… ざけんな
殺.すぞこら」

片桐「じゃあ死.ねや」

伊藤「ふん！！」



……伊藤さん、ちょっと最近三橋に似てきた？いや、相手の不意を突くのが上手いって言ったらいいのか？

キレた片桐さんが拳を下ろす


しかしそれを制する人がいた



ガッ！
相良「智司、俺にやらせろ」



いつの間にか起きた相良さんだった




『待った』

相良「あ？……ちっ、まだ居たのかよ」

片桐「お前、この前の…」

『お宅が探してる成蘭の番犬。私です』

片桐「なんだと？…相良、やっぱりてめえ知ってたな？」

『…相良さんはあの時まだ私が番犬であることなんて知らなかったですよ』

相良「はぁ？」

片桐「…まぁどっちでもいい。確か五十嵐A、だったか」

『そうだよ』

片桐「………あんたの事は相良に任せる
俺は三橋ってやつを捜しに行くぜ」

『は！？ちょ、なんで』

片桐「俺は女はやらねぇ主義だ」

『っ、ナメんじゃねぇぞ！』



パシッ
『っ！！』

片桐「軽いな」

『うわっ！？…ゥｯ！』



私のパンチが軽々と受け止められ、足をかけられ宙に浮いた

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