28話目 ページ29
相良side
ガサゴソと扉越しに物音が聞こえる。
俺は何となく聞いちゃいけねェ気がして耳を塞いだ。リチギだろ？
もうそろそろ風呂に入った頃合を見て耳から手を離せば水の音が聞こえる。
倒れる音はしないか。痛がってうずくまっていないか。
そんなことを考えながらAが出てくるまで扉の前でぼんやりとしていた。
『相良さん、お風呂ありがと』
扉を開けて出てきたAは俺の黒いジャージを着て肩にバスタオルをかけた状態で髪はまだ濡れていた。
相良「……化粧してなかったら幼ェな」
『！ あんまりスッピン見られるのやなんだけど…』
そう言うAはタオルで顔を隠し、こっち見るなアピールをしてきたけどよ、ンなの見てェに決まってんだろ？
相良「なーに顔隠してんだよ。スッピンもマブいぜ？」
『お世辞はいいんだよ…』
手を退けてやれば化粧をしてねェAの顔が見える。幼さのあるかわいー顔。ンでもって、恥ずかしいのか顔が赤ェ。
誘ってんのかコイツは？
自分が恵まれた容姿ってのに気付いてねェのか？
相良「俺はお前のスッピン、カワイイと思うぜ？」
『わ、わかったから！離れてよっ』
仕方ねぇ、今回は離れてやるか。
けど次そんなに無防備な姿を見せた時には、どうなるかは知らねェけどな？
『っ、？(なんか今寒気がしたような)』
相良「ま、いいや。この後どーするよ？
流石にそのケガじゃ今日は学校行かねェだろ？」
『…そうですね。京子と学校に電話もしなくちゃならないし…そろそろ帰らせてもらいます』
相良「そうしな。
とりあえず家まで送ってやるよ」
『だからいいって、』
相良「……」
『っ……わかったよぉ』
相良「じゃ、ちゃんと鍵閉めて寝てろよ」
『うん』
相良「じゃーな」
ひらひらと手を振って帰ろうとすれば名前を呼ばれる。もう一度Aの方を見たら
『ありがと』
なんて言われる。
別に大したことはしてねぇのに
相良「気にすんな」
じゃあな、ともう一度言ってAの家を後にして自宅へと戻った。
あの後は家に帰ってさっきまでAが俺の部屋で寝てたんだよな、なんて変態くせェ事を思い出しながら寝るにも寝れなかった。
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ТЁО(プロフ) - ナスさん» 閲覧、コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです(´TωT｀)これからも楽しんでいただけるように頑張りますのでよろしくお願いします(^^) (2020年8月24日 23時) (
レス) id: b807c84be1 (このIDを非表示/違反報告)
ナス(プロフ) - はじめまして！面白くて一気に拝読させていただきました。夢主ちゃんを気に入ってお世話焼いちゃう相良可愛いですね〜(*^^*)！応援してます♪執筆頑張ってくださいませ♪ (2020年8月24日 21時) (レス) id: 28e97fe75f (このIDを非表示/違反報告)
ТЁО(プロフ) - マリイさん» 作品を読んでいただきありがとうございます。アニメを見ていないものでその方については余裕が出来てから勉強させて頂きたいと思いますのでよろしくお願いします。 (2020年8月22日 20時) (レス) id: b807c84be1 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 夢主と中野誠(アニメの方にしか居ない人だけど)が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年8月22日 18時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ТЁО | 作成日時：2020年8月21日 3時
