軟校に転校してきた者ですけど開久に狙われてます！ (ページ7)

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正面からも後ろからも開久のイカつい連中が追ってきている。どうしよう、どうしよう、

イチかバチか、喧嘩なんてした事ないけど、ドラマとか映画の見よう見まねでやってみる？

なんだかんだ運動得意だし、ちょっと天才肌みたいなとこあるし、

「オラァァァァ！」

『フン！』

腕の長さからしてパンチじゃ分が悪い。
ググッと身体を捻って、ローファーの硬いところが当たれ！と念じながら目の前の怖ヅラに蹴りをいれる。

「いってぇな！」

うわー！きいてなーい！

もう一発くらい入れてやろうと思ったところで私の両腕はもう自由がきかなかった。

ガッチリと抑えられ目の前で鼻血を出しているあんちゃんがこちらを睨んでいる。

今まで感じたことの無い恐怖だった。

「おい、抵抗できないようにしてやれ。」

ギュッ目を瞑ると同時にお腹に鈍い痛みが走った。

息がうまくできない。

痛みのあまり、足の力が抜け、同時に腕が離された。
痛むお腹を抱えて膝から崩れ落ちた。

『ぐぅぅっ、……ゲホッ、ゲホッ』

「もう一発入れとくか。」

『いっっっっ…！』

脇腹を思い切り蹴られてそのまま横に倒れ込んだ。
なんで転校初日からこんな…、あ、意識が、……

「連れてけ。」