軟校に転校してきた者ですけど開久に狙われてます！ (ページ3)

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朝のHRまで適当に待っててと言われ、なんとなく窓際の1番後ろの席についた。

自由席なのかなぁ。

「おいテメェ、何俺の席座ってんだよ」

『えっ？』

見上げるとパンチパーマの怖いお兄ちゃんが私を見下ろしていた。

なんで？好きな席でいいんじゃないの？

「ここはよォ、俺の席なんだわ」

『あっ、すいま……』

ちょっと待てよ。ここで譲ったらもしかして舐められる？

前の高校では私に席変われよとかいうやついなかったし。こんなあんちゃんいなかったけど、こいつがスクールカースト上位だとしたら？

私はこいつと対等っていう体でいかないと初日から全員に舐められるんじゃない？

『すいません、でも、自由席って聞いたんだけど。私がここじゃ駄目かなぁ？』

頬杖をつき、今朝限りある時間の中まつ毛をクリクリにしてきた私の上目遣い。

あんちゃんの方は、多分今までに言い返されたことがないんだろう。ましてや、目を見返してくるやつなんて初めてらしい。

「っ、おぅ、まぁ、いいけどよォ？」

「なになに、マブいじゃん。どこから来たんだっけ？今日俺らとふけろうや。」

後ろから顔を出したリーゼントは私を見て、どうやら対等かそれ以上、少なくともそれ以下の搾取する側だとは思わないでくれたらしい。

ちょっと待って？初日からふけるって、授業は受けろよ！

遅れて教室に入ってきた反町先生は教室の1番後ろの窓側を陣取っている私を見てちょっとびっくりしていた。