軟校に転校してきた者ですけど開久に狙われてます！ (ページ20)

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『さ、相良さん！！』

中央のテーブルに向かって顔を付き合わせていた不良たちの視線が全て一気にこちらに向いた。

『うわっ、』

全身にチクチク針がささるように睨む視線が痛い。

相良「あ……？」

緩慢な動作で首を回してジロリとひと睨み。
蛇に睨まれた蛙とは、まさに今の私のことを言うのだろう。

さっきまで怖いものなんてないと張り切っていた心がポキリと折れる音がした。

相良「…！！Aか…！」

よく聞こえなかったが何かを言った相良さんはヒョイと立ち上がって座っていたソファを軽々と飛び越えてこちらに軽快な足取りでやってきた。

足長い…！距離の縮まり方速い…！！

内心脂汗ダラダラである。

本能的に1歩2歩と後ずさったが抵抗虚しく長い足は悠々とその距離を詰めた。

ズイと詰め寄られて、相良さんの影ができた。

『あ、あの、あの、』

ひえ〜〜〜！こえ〜〜〜！

相良「とりあえず表出よーや。」

『はっ、はい』