三橋と伊藤 ページ13
でも結局学校には来ちゃうんだよね。
私はツッパリなわけじゃないからさ。
教室に行ったら昨日のあんちゃんたちに文句言ってやる！よくも私を置いてサテンに…！
ズカズカと廊下を歩いていると肩が男の人とぶつかった。
『いった。』
振り返るとぶつかった相手は我関せずといった様子で悠々と廊下を歩いていた。
昨日の相良さんもだけどなんでツッパリっていうのは自分の非を認めて一言ごめんねって謝れないわけ！
ぶつかった相手は金髪短ランだけど昨日のアレより怖いものなんてない！
もう何も怖くないぞ私は。
『ちょっと！』
？？「はい？」
『肩、ぶつかったんですけど。』
？？「理子ちゃんみたいなこと言ってる。」
？？「で？だからなんですか？」
となりのトゲトゲの前衛的な髪型をしている人の方が申し訳なさそうだった。
『私が半分よけて、そっちが半分よけたら当たらなかったでしょ。だから今当たったのはそっちの過失。一言謝って。』
普段の私はこんなにめんどくさい人じゃないけど、今日は全国のツッパリが許せないんだ。
？？「ほんとに理子ちゃんみたいだ。」
？？「なんで俺がよけなきゃならんのじゃ。そっちが半分ともう半分よければ当たらなかったんじゃないんですかー？」
『なんで私が1もよけなきゃならないんですかー？そもそも左側を歩いてたら避ける必要もないですよねー？調子乗って真ん中歩いてるからじゃないんですかー？日本は左側通行ですけどー！？？』
？？「三橋、お前が悪いんだから謝っとけ。理子ちゃんよりちょっと厄介だ。」
三橋という人はワナワナと震え出した。
三橋「嫌だ！！俺は謝らん！！」
『いや謝れよ！』
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作者名：チヒロ | 作成日時：2022年1月15日 10時
