＠ PROLOGUE ページ2
＊ ＊ ＊
── ﾋﾟﾋﾟﾋﾟと無機質な音が鳴り響き、朝を告げた。よくある物語のように鳥のさえずりで目を覚ますということは勿論なく。
いつも通りAは欠伸を噛み殺しながら隣の部屋へ向かうと、大きめなベッドで寝ている兄の大きな身体を目を擦りながらも軽く揺すった。
『 おはよ、お兄ちゃん。朝だよー･･･。 』
そう声を掛けるも、起きる様子はない。
それどころか、いきなり伸びてきた凛々しい腕に腰を引かれてベッドにダイブしてしまうA。
片桐「 ん･･･おはよう、A。 」
『 ちょ、お兄ちゃん･･･！おはようって言ってる割には寝る体勢じゃん･･･！ 』
Aは むぎゅっ と抱きしめられ、抱き枕にされる始末。腰に回っている、自分より ひと回りも大きな腕をどうにか外そうと藻掻くも、Aの腰に更に力を込める智司。
『 ねーえ！ダメったら･･･！まだ朝ごはんも作ってないの！遅れちゃう！お兄ちゃん起きて！ 』
片桐「 学校なんか休めばいい。他のやつらなんかより俺と一緒にいろ。 」
『 なっ、そんなのダメに決まってるでしょ！ 』
これでは学校に遅れてしまうと焦るAと、少し眠そうにしながらも そんなAを後ろから見つめる智司。
勿論、慌てるAは智司のその視線に気付きはしなかった。
片桐「 ･･･ンな遅れたくないなら いつもみたいにしろ。ほら、分かるだろ？ 」
『･･･！』
ぐっ と近付いた智司の端正な顔に一瞬たじろぐも、渋々といった様子で彼の垂れている前髪を上にあげ、額に優しく口付けを落としたA。
『 っ、これでいいでしょ！ 』
片桐「 ･･･ふ、悪くねェ。 」
満足そうに笑みを深めた智司は、Aをしっかりと抱きしめながら起き上がった。
抱き上げられたAは少し恥ずかしそうにしながらも、どこか嬉しそうに智司の首に抱きついて顔を埋める。
『 もう･･･。お兄ちゃんおはよ！』
片桐「 何回言うんだ。･･･おはよう。 」
── そんな
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く る み(プロフ) - 続き待ってます！！ (2022年4月3日 14時) (
レス) @page27 id: 60e293dbd9 (このIDを非表示/違反報告)
txh(プロフ) - 続き読みたいです！ (2022年4月1日 18時) (レス) @page27 id: 236079a73d (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - レナートさん！こんにちは この話ちょっとえちえちで好きなんです！ 更新お願いします！！ (2020年11月25日 12時) (レス) id: db4fa22712 (このIDを非表示/違反報告)
レナート(プロフ) - 愛菜さん» 愛菜さんこんにちは〜！自分の兄は大丈夫という思いと、ずっと一緒にいた兄だからこその「兄妹だから何も起こるはずが無い」という自信があるﾋﾛｲﾝちゃんですね！（笑）この流れ、Rに走るのではないかと自分で書きながらヒヤヒヤしております（笑） (2020年10月8日 15時) (レス) id: cb45d26f42 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - おはようございます！お話読ませて頂きました。相良くんの可笑しいって意味を少し理解したﾋﾛｲﾝちゃんかと思っていたら兄に流されてましたね(笑)そして高校生で一緒にお風呂は恥ずかしい！！と思っていいのでは？？これからも兄に流されていくんでしょうね〜(笑) (2020年10月8日 9時) (レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レナート | 作者ホームページ：@renato_uratuku
作成日時：2020年9月13日 11時
