【今日から俺は!!】成蘭にはあの狂犬も惚れるマブがいるってよ。

＃ LOVE １ ％ ページ3

【 京子 side 】






「京子さん！今日は南女子んとこ殴り込みッスね！！」






少し興奮した様子でアタシに話しかけるのは明美。南女子ってのはこの間アタシらに喧嘩を売りに来た女子校の事だ。






京子「おう！ケチャケチャにすんぞ！」






「 頼もしいッス！京子さん！ 」なんて言っている明美に軽くドヤ顔を見せてやりながら学校へ向かっていると、路地裏の方から何やら騒がしい音がした。






明美「一体なんの音だ？」



京子「また どっかのツッパリが弱い者いじめしてるのかもしれねェ。明美、ちょっと見に行くぞ」



明美「分かりましたァ！京子さん！」





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『ふぅ、これで懲りたらもう話しかけないでね〜。バイバイ♡』






走って音の大きな方に行くと、ツッパリ共を踏みつけながらそいつらに手を振るAがいた。


弱い者いじめじゃなかったのは良いけど･･･Aがこれ全部やったなんて、やっぱ見た目からは想像出来ねぇな。






京子「A！」



『あ、京ちゃん！あっちゃん！おはよ〜！』



明美「Aさん はよざいます！！にしても見事な倒しっぷりッスね！」






少し照れたように頬を掻くAは女のアタシも見惚れそうになるくらいマブい。


明美に関しては、チンピラに絡まれてたとこをAに助けてもらったことがあるから尊敬しているのだろう。






京子「またナンパか？」



『そんなとこ！』






そう言ってニッと笑うAはめちゃくちゃ可愛いし、そのぷっくりとした唇に引かれた真っ赤な紅は１つ下だってこと忘れるくらい色っぽい。






明美「あっ！返り血付いてます！」



『えっうそー！やだやだ。ちょっと捻っただけでそんなに派手に暴れたつもりなかったのに〜。』





･･････偶に物騒だけど。

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