# LOVE 9 % ページ11
【 A side 】
『お風呂上がりましたーっと』
ほっぺたが落ちるくらい美味しかったハンバーグを食べ終えた私は、ゆっくりとお風呂を堪能した。
・・・さっき、夕飯の後片付けとお皿洗いをしようとしたら「 先風呂行っとけ 」と言ってくれたセンパイたち。イケメンすぎだったなぁ。
置いているのは下着だけだから、智司センパイのTシャツを着て・・・所謂 彼シャツ で、濡れた髪をタオルで拭きながら、軽く欠伸を零した。
相良「んじゃ、次風呂借りるわ」
片桐「おう。行ってこい」
すれ違いざまに相良センパイが「 髪巻いてないのもメイクしてねェのも、やっぱ色っぽいわ 」と囁くものだから恥ずかしくなってわしゃわしゃと雑に髪の水気を拭う。
すると、ソファに座っている智司センパイに手招きされたから目の前まで行くと、腕を引かれてセンパイの脚の間に座らされた。
『うぎゃッ!』
片桐「ククッ、なんだその色気のない声は。」
軽く頬を膨らませながら『 だってびっくりしたんだもん 』と少し不機嫌そうにしたら、後ろからお腹回りに手を回された。
片桐「・・・可愛い。お前、俺と同じモン使ってんのに甘くていい匂いすんな。」
『・・・っ、』
センパイが私を抱きしめながら髪に顔を埋めるものだから、ぴくりと肩を揺らしてモゾモゾと動いてしまう。
「 動くな 」と耳元で囁かれれば自分とは思えないような甘い声が漏れてしまって、恥ずかしさから縮こまる私。
そこで、智司センパイが何か言ったと思ったら優しい手つきで私の髪を乾かしてくれた。
『んー・・・、きもちー・・・。』
片桐「・・・A、」
智司センパイが何かを言おうとして私が振り返ろうとすると、ガチャりとドアが開いて相良センパイが顔を覗かせた。
相良「おいおい、俺がいない間に随分楽しそうなことしてンじゃねェの。ほら、智司風呂行ってこい。」
智司センパイは私から離れると「 嗚呼 」と短く返事をして浴室へと向かった。
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いぬぬわん - めっちゃ面白かったです!!!続き待ってます! (1月8日 17時) (レス) @page45 id: 03797267cc (このIDを非表示/違反報告)
鈴美歌 - 面白くて、一気読みしてしまいました!大好きです!ユタカちゃんとの絡みが欲しいです! (2020年11月5日 15時) (レス) id: 5ffb6e02ad (このIDを非表示/違反報告)
メイル(プロフ) - ありがとうございます!楽しみにしてます! (2020年10月11日 21時) (レス) id: 9d54d83454 (このIDを非表示/違反報告)
レナート(プロフ) - メイルさん» こちらこそ大好きです() 了解致しました!上手い具合に話に入れ込むか、番外編みたいな感じで書きますので、楽しみにしていただけると喜びます!! (2020年10月11日 20時) (レス) id: cb45d26f42 (このIDを非表示/違反報告)
レナート(プロフ) - おもちさん» 初めまして!有難いお言葉ありがとうございます・・・!!ドラマを観ながらの更新なので、もう少し時間かかってしまいますが、必ず更新するのでこれからもよろしくお願いいたします!! (2020年10月11日 20時) (レス) id: cb45d26f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レナート | 作者ホームページ:@renato_uratuku
作成日時:2020年8月9日 19時