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「君の考えを否定するつもりはないよ…？そりゃあね、考え方は人それぞれだから」
ゆっくりと立ち上がった男を、美大生は黙って見つめていた。
そして男は彼女の右手を指しながらこう言った。
「でもさ、君のそれは人間じゃないじゃん。悪魔だよ
悪魔に人間が勝とうなんて思わないよ」
微笑みながらそう言う男に、彼女は何かを気づいたように目を見開いた。
「だからさ、僕は僕にできる最善のことをやるつもりだよ」
「そうですか…でも、本気で戦うことに変わりはありませんね！」
彼女の言葉を合図に、リンクに砂埃が舞った。
銃声、観客のどよめき、地の底からなるような轟音が鳴り響いている。
男は一発一発、正確に弾を放つ。
一度弾が切れた銃はその場に捨て、新しい武器を取り出していた。
どちらも隙のないこの戦いでは、装填の時間さえもが命取りだ。
一方で美大生はさぞや楽しそうに笑いながら、怪物のような右手を振り回していた。
攻撃の威力が強く、パワー系かと思えば動きが素早く常人の目には追えなかった。
「ｯふぅ……そろそろ、無理かも…」
「もう終わりですか？」
頭から血を流す男と、それを余裕の表情で見つめる美大生。
この勝負が始まった時点で勝敗は目に見えていたようなものだ。
「まぁ、このままじゃ終わらないよ」
’’まだ、お前に傷一つつけていないから’’
男は、ニヤリと笑いながらそう言った。
袖からナイフを取り出した男は、一瞬で美大生との間を詰める。
そのスピードは明らかに人間じゃない。時空を飛んだかのような速さだ。
一本、そしてもう一本、次々にナイフが刺されていく。
ナイフが刺される度に彼女の動きは鈍くなり、狂ったような笑みも苦痛へと変わっていった。
「お前！僕が人間じゃないと思っただろ！？驚いたろ！？こんな筈じゃなかったんだろ！！」
先ほどの穏やかな声色とは一変、感情任せに叫ぶ声が会場に響いた。
「それは…」
「そうだよ！僕は人間じゃない！！もう死んでんだよ！！人間じゃないんだよ！！」
そう放たれた理解しがたい言葉。
人間じゃない？死んでいる？
一体何を言いたいのか。
「…僕は、一回死んで、また生きてる。もう人間じゃない」
「人間で居たかった！人間のままがいい！なのにお前はなんで、なんで怪物になることを望むんだよ！！」
「意味がわからない、信じられない！」
悲痛の叫びとも取れるその声は、会場にこだましていた。
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作者＠破壊神 - 奏天さん» 気に入っていただけたようで何よりです！一番最初はテンションあげあげで行こうかなと思って…二人なら叫んでくれると思いました…！！() (2021年11月2日 0時) (
レス) id: 6b1d6451ea (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - うはー!!!!!!!!!!!!最高でっす...ちがう!!!を歌ったのが解釈一致すぎて...😆😆😆 (2021年11月1日 22時) (レス) @page11 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
作者＠破壊神 - 奏天さん» コメントありがとうございます！すこなんて…感謝感激です…三枝さんですね、口調等おかしくなってしまうかもですが、尽力します…！！返信遅くなってしまい申し訳無いです… (2021年10月24日 0時) (レス) id: 6b1d6451ea (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あーーー!!!!!ストーリーすこです...!!宜しければ三枝明那との絡みどうでしょうか...!!!! (2021年10月20日 23時) (レス) @page9 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ゲルゲ - 大丈夫ですよ 次回も楽しみにしてます (2021年10月10日 3時) (レス) id: 96ebcd0af8 (このIDを非表示/違反報告)
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