異能力戦争、終結 ページ18
巨大な鯨が海へと落下していく。そんな光景を目にすることができるのは、恐らく未来永劫ないだろう。
泣き崩れる敦君に、「これで善かったのだよ、敦君」との声がかけられた。
太宰さんは次々と種明かしをする。
そしてやつがれ君に、「強くなったね」の一言。
このシーンで私はバッと顔を覆った。やばい尊過ぎて涙出そう。本当頑張ったよねやつがれ君。凄い応援してたよおめでとう！ ヒューヒュー!!
まあ全部私の想像ですけどね。対岸にいて全然彼らの声聞こえませんから。
すると此方に気づいた敦君。此方もわっと盛り上がり、賢治君と私がおーい！ と大声を上げて手を振る。
敦君はそれを見つめて、柔らかに、笑みを浮かべた。
「ふぅ……これで一段落ついたな」
国木田さんも珍しく微笑を浮かべていた。大変でしたものね、と私が声をかけると一瞬にして般若の表情に変化する国木田さん。
へっ。
「何が��大変でしたものね��だ！ 貴様が誘拐されたり色々されていた所為で追跡にてんてこ舞いだったんだぞ此方は！ もっと自分の周りに気を配れ警戒心を最大限にしておけ常に!!」
『ひいーすいません！ 御免なさいそれについては本当に申し訳ないです！』
食って掛かる国木田さんに必死に謝罪する。いや本当にそれについては、もう何か……ね。
御免なさい！ と潔く謝った私に国木田さんも怒る気が失せたのか、「……次回からは絶対に気を付けるんだぞ」との言葉を残した。
ただしそれでは終わらず、何故か皆の方に戻ろうとはしない。谷崎君が如何したんですかー、と遠くで声を上げているのが聞こえる。
「……なあ、凪」
『えっ、何でしょう』
びくびくと反応する私だが、国木田さんは暫く目線を泳がせた。その後、私の頭をぽん、と少しだけ撫でた。
「俺は、お前と居る時間が……嫌いでは、…………一応、好ましく思っている」
『……っえ』
背を向けた国木田さんの表情はよく見えないが、その耳は、少しだけ赤く見えた。
『待っ──待って下さい！』
思わず叫んだ私に、国木田さんが振り返った。
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シュークリーム - 題名に釣られたポオ君推し系の人ですどうも()あの〜……、貴方は神ですか……？最高です！文才がないうちからしたらとても尊敬します！今後も頑張ってください！ (2023年5月4日 18時) (
レス) id: 8e2a6ae821 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - ダリアさん» コメントありがとう御座います、嬉しいですね。時間は今は嫌という程あるので、お言葉に甘えさせて頂きます。 (2020年4月22日 9時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - 私は白夜の世界推し続けるさん» そうなんですか、大丈夫でしたか……？書き溜めている分はいつも通り投稿させて頂きますが、嬉しいお言葉ありがとう御座います！ (2020年4月22日 9時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - ストーカーですか…知らない人に訳わからないこと言われると「え？」ってなりますよね…こんな時期ですし、ゆっくり休んでください！小説の方も頑張ってください！ (2020年4月22日 9時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
私は白夜の世界推し続ける - 大丈夫ですか!?ストーカー紛いのこと自分もされたことあるんですが、気持ち悪いですよね...今はゆっくり休んでくださいね！ (2020年4月21日 20時) (レス) id: 80e5573ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作成日時：2019年10月5日 16時
