真も嘘も一緒くた ページ13
『なっ……にしてんですか!!』
身を大きく捩ろうとするも、馬乗りになった乱歩さんに止められる。体格差がある私と乱歩さんじゃ、到底動けそうではなかった。
とにかく逃げようともがく私素肌に、乱歩さんの手が直接触れた。
『!?』
びくり、と体が跳ねた。予想以上に冷たい彼の指先は、そのまま肌の上を滑る。
悲鳴が反射的に出そうになった。ギリで抑えた。こんな場面を見られたことの方がよっぽど問題である。……いややっぱり此方の方が問題かも。
「……やめて欲しい？」
そう訊ねた乱歩さんに、私はコクコク、と肯いた。言葉なんか出したら一緒に悲鳴が出そうなので勘弁してほしい。
「じゃあ、」と離れた手。はーっ、と息を吐いた私は、乱歩さんを見上げる。
「如何なの。知ってるんでしょ」
最早疑問符すらついていない言葉に、私は何も云えない。
そして、翡翠の瞳が私を映し。
「なら、またするだけなんだけど」
『ひゃあっ……！ 判りました、判りましたー！ はい知ってます！ 全部知ってます！ ついでに皆の過去とかもちょっとだけ知ってます!! 全部云いますから!! うわああああ御免なさいー!!話すから止めて下さいーーー!!』
背中をつ、となぞられた私がすることはひたすらに謝ることだけだよね！
「……未来だけじゃなくて、過去も知ってたんだ」
うわあああ、そうですううう、と半ば泣きながら私は叫んだ。
だって何か滅茶苦茶恐いんだもの乱歩さん！ 目にハイライト無いし！ 体凄いぞわってなるし！
「逃げないって約束するなら離れるけど」
『逃げません、逃げませんから』
「……で。何で知ってるのか、教えてもらおうか」
胡坐をかいて、けれど滅多に開けないその目で私を見つめた乱歩さん。
ああ、ううー。えー、だってこれ……えぇ？
『……え、と』
ホントのことを云うべきか。
『…………じゃあ、話します、よ』
私はぽつぽつと。滔々と。淡々と。
『そもそも、私は、この世界で生まれていません』
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シュークリーム - 題名に釣られたポオ君推し系の人ですどうも()あの〜……、貴方は神ですか……？最高です！文才がないうちからしたらとても尊敬します！今後も頑張ってください！ (2023年5月4日 18時) (
レス) id: 8e2a6ae821 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - ダリアさん» コメントありがとう御座います、嬉しいですね。時間は今は嫌という程あるので、お言葉に甘えさせて頂きます。 (2020年4月22日 9時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - 私は白夜の世界推し続けるさん» そうなんですか、大丈夫でしたか……？書き溜めている分はいつも通り投稿させて頂きますが、嬉しいお言葉ありがとう御座います！ (2020年4月22日 9時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - ストーカーですか…知らない人に訳わからないこと言われると「え？」ってなりますよね…こんな時期ですし、ゆっくり休んでください！小説の方も頑張ってください！ (2020年4月22日 9時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
私は白夜の世界推し続ける - 大丈夫ですか!?ストーカー紛いのこと自分もされたことあるんですが、気持ち悪いですよね...今はゆっくり休んでくださいね！ (2020年4月21日 20時) (レス) id: 80e5573ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作成日時：2019年10月5日 16時
