誘拐、ダメ、ゼッタイ ページ34
──何故、こんな事になっているのだろう。
「ハーハハハ!君
「煩いです、ぼくの耳元で叫ばないで下さい。次やりますよ」
『………………あの、帰っていいですか』
もう一度云おう。
──何故、こんな事になっているんだ!?
その日は何時も通り帰った。
そう、本当に何時も通りだ。いや信じて。
帰り道、ふと落ちてしまった物を拾った。屈んでいた身体に、誰かの脚がぶつかった。
「……おっと、すみません」
『あっ、いえ此方こそ!』
見覚えのある
『──ドスト、』
「──!」
相手の目が大きく見開かれ、何かを頸に刺された。一瞬で脚に力が入らなくなり、崩れ落ちる。
筋肉弛緩剤だろうか。全く身体が動かせない。相手の人が屈み、ハンカチを私の口に押し付けた。
意識が途切れた。
『──ッハァ! はッ、はぁ、はぁ……』
荒く息をし、すぐさま室内に目を走らせた。何処だ此処は。
私は椅子に座っていた。座らされていた。腕を動かすと、ギチッと音がした。縄で後ろ手に縛られていた。
縛られていたのは腕と両脚、椅子に括り付けられている。痛みすら感じる程キツかった。あー女性に対する扱いがなってないねえ!
室内は窓がなく、天井から下げられた
扉は一つ、室内にもめぼしい物はなく、自力で動けそうではない。
──脱出ゲームだったら苦情殺到で速攻終了しそうだな。
呑気な事を考えつつ、私は耳を澄ませた。先程カツン、という音を聞いた。足音だろうか。
段々と音が近づいてくる。
「……お?」
『……あー、やっぱそうなるか』
私は溜息を吐いた。扉からひょっこり顔を出した人は驚きに目をぱちくりさせた。
「おー起きた! ドス君この子起きた!! ドスくーん!!」
『ッ……!?』
莫迦みたいな声量で青年は叫んだ。なまじ部屋が小さいだけ声が響き、私は声にならない悲鳴を上げる。
耳を塞ぎたいが、生憎手が縛られている。
「ドスく……あ、煩かった? 御免ね!」
全く反省してないであろう顔で青年は快活に笑った。
「突然ですがもんだ〜い! 一体私は何処の誰でしょうか! 答えは」
『ニコライ・ゴーゴリ……、死の家の鼠所属』
何か書いてる間に変な感じになっちゃった。何か違う……!→←タイトル付け忘れてました御免なさい!!!
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柳月俐蓮(プロフ) - ジイドと織田作生きてる!最高!ありがとうございます! (2023年2月17日 12時) (レス) @page21 id: ad2e4ffd8d (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 笑いすぎて死ぬかと思いました!才能がすごいですΣ(゚Д゚)私も学生(中)です。頑張ってください! (2020年5月21日 1時) (レス) id: 64807526c9 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - いつも楽しく見させていただいてます! これからも頑張ってください! (2020年5月15日 23時) (レス) id: a99910d722 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - 鏡の国のアリスさん» えっと、鏡の国のアリスさんの作品の方で、コメントさせて頂きます。これちょっと色々説明したいので……済みません。 (2019年9月24日 19時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - すいません、これ母のケータイです。私、今情緒不安定で、、、すいません、宣伝、お願いしても、いいですか?勝手なのは承知なんですけど。お友だちにもなりたいです…!本っっ当に、すいません!でも、今けっこーヤバイんです。 (2019年9月24日 19時) (レス) id: d49f1732dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作成日時:2019年6月15日 15時