新刊やっと届きました。最高でした。 ページ30
NOside
「会えてとてもとても嬉しいよ、プレジデント・フクナ……フクダ……」
「福沢」
フィッツジェラルドはパチン、と指を鳴らした。
「それだ。ところで、ヘリを道路に停めさせたがまずかったかね？何しろヘリポートの無い会社を訊ねるのが初めてでね」
フィッツジェラルドの話を聞いている者は、自慢話を聞かされているように思うだろう。それがフィッツジェラルドにとって無意識でも。
福沢は気にもせず云った。
「外国の方が遠路遥々ご足労でしたな。して用件は」
ナオミがカチャ、と紅茶を置いた。フィッジェラルドはそれを興味深げに見た。
「ほう、珍しいデザインだ。陶磁器は詳しい心算だったが。どこのブランドかな？ロイヤル・フラン？あるいはエル・ゼルガか」
「隣の下村陶器店です」
ナオミがそっぽを向いて云った。フィッツジェラルドは紅茶に口をつけ、全く失礼と思ってない様子で「それは失礼」と云った。
それから、名刺を机の上に出した。
「フィッツジェラルドだ。北米本国で��
「フィッツジェラルド殿」
自らの説明を誰に頼まれた訳でもないのに始めたフィッツジェラルドを、福沢が低い声で止めた。
「貴君は懸賞金でマフィアを唆し、我らを襲撃させたとの報が有るが＿＿誠か」
鋭い眼光でフィッツジェラルドを睨んだ福沢。それを意にも介さないでフィッツジェラルドは云った。
「ああ！あれは過ちだったよ、
フィッツジェラルドは笑顔で云った。
「謝罪に良い商談を持ってきた。＿＿悪くない会社だ。建物の階層が低すぎるのが難だが、街並みは美しい」
フィッツジェラルドはバッグの鍵を開けた。その中身は、ざっと一億はありそうな分の札束が詰まっている。
「この会社を買いたい」
流石の福沢も目を見開いた。
「勘違いするな。俺はここから見える土地と会社すべてを買うこともできる。この社屋にも社員にも興味はない。あるのは一つ」
「＿＿真逆」
「そうだ」
周りの空気がずしりと重みを増した。
「��異能開業許可証��をよこせ」
福沢はじっと目の前に対峙する相手を見た。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『太宰、中也 十五歳』
最高でした。
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柳月俐蓮(プロフ) - ジイドと織田作生きてる！最高！ありがとうございます！ (2023年2月17日 12時) (
レス) @page21 id: ad2e4ffd8d (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 笑いすぎて死ぬかと思いました！才能がすごいですΣ(ﾟДﾟ)私も学生（中）です。頑張ってください！ (2020年5月21日 1時) (レス) id: 64807526c9 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - いつも楽しく見させていただいてます！ これからも頑張ってください！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: a99910d722 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - 鏡の国のアリスさん» えっと、鏡の国のアリスさんの作品の方で、コメントさせて頂きます。これちょっと色々説明したいので……済みません。 (2019年9月24日 19時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - すいません、これ母のケータイです。私、今情緒不安定で、、、すいません、宣伝、お願いしても、いいですか？勝手なのは承知なんですけど。お友だちにもなりたいです…！本っっ当に、すいません！でも、今けっこーヤバイんです。 (2019年9月24日 19時) (レス) id: d49f1732dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界 | 作成日時：2019年6月15日 15時
